政府、アレヴィー信徒のため3段階の改革を準備
2007年11月24日付 Milliyet 紙

政府はアレヴィー信徒のために3段階の改革を準備中だ。エルドアン首相へ提出された報告書には、短期間のうちにジェムエヴィへあらゆる援助を保証すると書かれている。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相に提出された「アレヴィーに関する報告書」によると、公正発展党(AKP)政府は、アレヴィー信徒のために3段階の改革を準備している。報告書によれば、
第1段階:ジェムエヴィへあらゆる種類の物質的・精神的援助を行う。
第2段階:ジェムエヴィに法的地位を与え、モスクと同様に、水道光熱費を政府が負担する。
第3段階:アレヴィーに関する公的施設を建設する。アレヴィー諸団体を建物内に置き、半官半民での運営が計画されているこの建物では、アレヴィー関連の研究調査の実施が見込まれている。

エルドアン首相は、アレヴィー信徒と公正発展党(AKP)の関係を強化・発展させるための行動に出た。同首相は、相談役であるアレヴィー信徒のレハ・チェムルオール議員(イスタンブル選出)に、公正発展党本部のオフィス階である8階に部屋を与えた。エルドアン首相は、1月中、イスラム暦のムハッラム(第1の月)月に断食を始めるアレヴィー信徒達のイフタール(断食明けの夕食)にも参加する予定だ。

このイフタール夕食会を計画したチャムルオール氏は、エルドアン首相に対し継続的にアレヴィーに関する報告書を提出している。この報告書によると、公正発展党(AKP)政権は、アレヴィーに関する改革を来年、実施したいと考えている。エルドアン首相が原則として支持している「ジェムエヴィは礼拝所と認められるべき、アレヴィーの長老たちは国家公務員とされるべき」に関連する準備のほか、チャムルオール氏が提出し、エルドアン首相が握っている改革パッケージには次のことが掲載されている。

短期的改革
これまで公的に認められていなかったため、公的団体助成を受けられなかったジェムエヴィに対し、物質的・精神的なあらゆる援助が保証される。また、アレヴィー信徒の国民が多く住んでいる住宅地域のインフラ整備の問題も早急に解決する。

中期的な改革
ジェムエヴィはこれまで法的地位が定められていなかったが、法的地位を与えることを目指す。宗務庁の他、政府諸機関もジェムエヴィに支援が出来ずにいる。法的な問題が解決したら、モスクと同様にジェムエヴィの水道光熱費は国が負担する。

長期的改革
作成された報告書では、アレヴィーに関する公的な建物の建設が計画されている。アレヴィー諸団体を建物内に置き、半官半民での運営が計画されているこの建物では、アレヴィー関連の研究調査の実施が見込まれている。
この建物がどの政府機関の傘下に設置されるかについては、議論中だ。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:12521 )