絵画展で女性ヌード画、布で覆われることに
2007年11月24日付 Hurriyet 紙

ガズィアンテプで第9回目の個展を開催した画家のアイシェギュル・ヤラルさんは、45点の作品のうち、数点のヌード画をターコイズ色の布で覆った。アイシェギュル・ヤラルさんは、初日に展示したヌード画10点のうちの7点を2日目以降展示からはずした。同氏は、ギャラリー経営陣が「ガズィアンテプの人々の心を痛めることになる」との警告を受け、ヌード画の検閲をしたと語った。

画家のヤラルさんは、アンカラとイスタンブルで第8回目の個展を開催した。その後、先週の水曜日(14日)の晩にサンコ・アート・ギャラリーで第9回目の個展の開会式がガズィアンテプからアマスヤの副県知事に任命されたギョクハン・ヴェリ・キシオールによって行われた。しかし展覧会を見て回った人たちは、ヌード画が布で覆われて展示されているのを見ると驚いた。

ヤラルさんは、彼女の作品では生活や思い出、探究、拡大といったテーマを表現していると話し、開会式の後、新聞記者たちの質問に対してこの検閲はギャラリー経営陣の要望にそって行ったと述べた。

■検閲か、それとも神秘か?
ヤラルさんは、ギャラリーの経営陣が、「ヌード画はこの地域の人々にとっては度を越したものになる」と言ってヌード画を展示からはずすか、あるいは部分的に覆って展示するかどちらか選ぶよう要求したと話した。ヤラルさんは、「私は作品を、芸術を愛する人たちに見てもらうには、残念には思いましたが、この要求を受け入れなければなりませんでした。布を裁断して、覆うことが可能な絵の裸の部分を見苦しくない形で覆いました」と語った。

ヤラルさんは2日目には展覧会の7点の絵を展示からはずした。そしてこの時は、「本来は絵を覆おう目的もありましたが、少し神秘的な効果も狙ってこのようにしました。絵を見た人たちはこれを検閲されたんだと受け取りました。本来、このような問題はガズィアンテプだけに特有なのではありません。他県でも、そして特に国が運営しているギャラリーでは同じような問題がおこりうるのです。例えば、アンカラでもこのような問題がありました。なぜならば国が運営しているギャラリーではヌード画はなおさら歓迎されないからです」と語った。

■反発を招く主張
サンコ・アート・ギャラリーの関係者は、2004年来これまで、文化活動を主催したギャラリーの開会式では、ガズィアンテプの価値観と合わず、反発を招くことが予想される作品は展示しないことについては注意深く対応するよう決めており、ヤラルさんの展覧会における今回の対応は互いに討議して決まったものであると説明することで十分とした。

画家のアイシェギュル・ヤラルさんは、展覧会の展示から7点の作品をはずした後、アンカラに戻った。展覧会は12月1日まで開催予定。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:12523 )