65%の支持を得た政府だからこそ、文民憲法への改正が可能
2007年11月26日付 Hurriyet 紙
エルドアン首相は、1982年制定の憲法が今日、不十分となっていると述べ、そしてこの憲法が全機関の貢献を受けて一新されると語った。エルドアン首相は、「議会で国民の65%の支持を得た政権が憲法を改正せずして誰が改正するのか?」と問いかけた。
公正発展党がクズルジャハマムで実施している会議では、国会議員に対し、憲法草案が年明けを待たず12月15日に世論に公開されるという情報が与えられた。タイイプ・エルドアン首相も、『文民憲法』についての決意を、「国民は我々に支持率65%という力を与えたのです」という言葉で述べた。アジア温泉ホテルにて泊まりがけで行われている会議でエルドアン首相は、国会議員に対し「憲法改正の過程で、全ての機関の貢献を受け入れるつもりです」と述べ、以下のように続けた。
■公正発展党の憲法ではない。
「新しい憲法は、公正発展党の憲法ではありません。可能な限り広く合意を取りつけ、社会的・民主的な発展を促進する普遍的・基準に適した憲法をつくるため、必要な仕組みを構築するつもりです。1980年9月12日以降のトルコで構築された政治的、法的な構造は、社会を信頼せず疑いをもって見るという姿勢の産物です。トルコが世界基準に近づくにつれ、1982年制定憲法が生じさせる政治的、法的構造のゆがみが益々明らかなかたちで目に見えるようになってきたのです。
私達が政権政党として責任をもって行動し始めると、まともな人間すべてを驚愕させるような光景と直面したのです。1982年制定憲法を最も非難していた人たちが、突然、擁護に転じたのです。新憲法の作成プロセスを不毛にするために、議論は道徳外のことに及び、世論を間違った方向に導こうとかなりの努力がなされたのです。
■服装の問題にすりかえている。
私達がこの憲法改定作業の中で一度も使っていない表現が、これらの人たちの口から出ているのです。新しい憲法に関する議論を、服装問題に限定し、そして全過程をこの基盤にたって議論するということは、おそらく25年続いてきた憲法議論を無駄にすることを意味しています。まだ憲法の内容文が発表されていない段階で、これを『公正発展党の憲法』とレッテルをはることは、民主的、倫理的な姿勢から出てきたものとは言えない」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:12537 )