トゥンジェリ市長、自爆犯を英雄扱い
2007年11月27日付 Radikal 紙

トゥンジェリ市長のソンギュル・エロル・アブディル氏は、1996年に兵士7名を巻き込み自爆した殉職させたゼイネプ・クナジュと、PKK党首オジャランの為に焼身自殺を図ったセマ・ユジェを女性解放闘争の先駆者として紹介した。

民主市民党(DTP)所属のトゥンジェリ市長ソンギュル・エロル・アブディル氏は、1996年にトゥンジェリ市で自爆し兵士7名を殉職させ、兵士33名を負傷させたPKKの「ジラン」というコードを持つゼイネプ・クナジュが「女性解放闘争の先駆者」であると述べた。

アブディル市長は、PKK党首アブドゥッラー・オジャランのためにチャナッカレ刑務所で焼身自殺を図ったセマ・ユジェも自由闘争のシンボルとして紹介した。

アブディル市長は11月25日に、「女性に対する暴力に反対する国際闘争日」のため、市のジュムフリイェト広場で約100人の女性参加者とともに記者会見を行った。
アブディル氏は以下のように述べた。「横暴な男性支配がこのような搾取や略奪的な体制の中では、あたかもごく自然な状況であるかのように、生活のあらゆる場面で女性に対して行われる抑圧、いやがらせ、暴力、自由でない女性に対しなされる非人間的行為、加えて人間であることの純粋さと美徳を失ってしまい、女性に対してあらゆる非人間的な行為をすることが当然の権利と考える輩、さらにこうした環境を生み出しその傍観者であろうとするものが存在する限り、女性の自由闘争が続くだろう。兄弟ミラベルのように、デルスィムリ・ベセ、セマたち、ジランたちのように・・・。」

アブディル市長は会見のなかで、ジランとセマの名を言おうとすると、会見に参加したあるグループが大声で叱責しながら叫び、これらの名前が聴こえないようにした。しかしながらアブディル市長が報道記者に当てた会談内容を記した文書のなかに、これらの名があった。ソンギュル・エロル・アブディル市長は、ハッキャーリ・ダールジャでPKKのテロリストが行った攻撃で12名の兵士が犠牲となったとき、同時に誘拐された8名の兵士にも「捕虜」という表現を使った。誘拐された8名の兵士を捕まえるためにイラク北部に向かった民主市民党の3人の国会議員の中の一人、ファトマ・クルトゥランを支持しているアブディル市長は、マズギルトで殺された一人のPKKの女性メンバーの遺体が家族に引き渡される際、問題が起きたと主張した。アブディル市長は「我県の農村部で行われた軍事行動で一人の女性が命を落とした。その女性の遺体を引き取るためにやってきた家族に、遺体を運ぶための棺を渡すことも許されなかった。遺体に対し、このような意味のない、背筋がぞっとするような扱いをすることは理解できない。」と述べた。

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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:12541 )