イラク・米協力に向けた原則宣言、基本文書に署名
2007年11月27日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ マーリキー、ブッシュ、基本文書に署名
■ 米軍駐留については合意を延期、更なる検討を

2007年11月27日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バグダード:イラクの声通信】

月曜(26日)バグダードで、マーリキー首相とブッシュ米大統領による基本文書への署名が公表された。首相顧問によれば、同文書は米イラク関係を調整するもので、イラク政府を支援し、如何なる外敵に対してもこれを阻止し安全を保障する事を義務付けている。

署名その他につき、サーディク・アル=リカービー首相顧問は、次のように述べた。

「マーリキー、ブッシュは個別に、非公開の衛星通信でリンクした状態で署名した。文書は、両国間の協調と友好関係を調整するための道しるべとなるものだが、それは、米軍駐留の期間や米軍基地を残すかどうかといった点には触れていない。米軍駐留については、今後更に検討される。今回合意された原則を実施に移すため、二国間交渉が開始されるだろう。」

「文書の目的は、イラク政府支援、外敵に対する安全保障、テロ対策、開発、イラク軍育成支援等であり、その他の如何なる問題にも触れていない。イラクに米軍基地が永久に残る事にはならない。」

(イラク駐留多国籍軍任期につき)、「首相は、安保理に任期延長を求める予定であるが、新たな展開を視野にいれ、今回が最後の任期延長請求となるだろう。」

(署名反対勢力の存在を否定しつつ)、「署名は政府の権限であるが、首相は、全ての合憲機関の参加を望み、今回の文書につき協議してきた。私の知る限り、原則宣言に反対した者はいない。文書自体が、政治委員会で2回、閣議、国会でも諮られており、反対は無かった。」

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( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:12550 )