■ ムバーラク大統領、ガザ地区とヨルダン川西岸地区を含む一つのパレスチナ国家樹立の必要性を強調
■ 「アナポリス会議の成功を願う…アラブ和平提案が無視されてはならない」
■ オルメルト首相、ムバーラク大統領の和平推進努力を賞賛し、2008年内の解決を望む
■ エジプト、イスラエルとの国境にて186個のトンネルを破壊し、数トンの武器と弾薬を押収
2007年11月21日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【シャルム・シェイフ:ムハンマド・アミーン・アル=ミスリー】
ホスニー・ムバーラク大統領は、米アナポリスでの中東和平国際会議がパレスチナ-イスラエル間の和平交渉における現在の膠着状態を打開することに成功し、他のアラブ諸国とイスラエルとの交渉にも同様の進展をもたらす突破口となるよう望んでいると表明した。
シャルム・シェイフで昨日昼に行われたイスラエルのエフード・オルメルト首相との会談後、共同記者会見でムバーラク大統領は、「我々はアナポリス会議が真摯な交渉の始まりになるとみなしており、一年以内に合意に達する必要がある」と述べた。また「アナポリス会議で何が起きるのか、見守るつもりだ」とも述べ、いくつかの障壁を指し示しつつ、「我々はこれらの障壁を低くするよう努めねばならないが、アナポリス会議が目標を達成できるかどうかは、また別問題だ。いずれにせよ我々は会議が始まる前から会議の失敗を口にすることはできない」と述べた。
そしてムバーラク大統領は、現在ファタハとハマースの間に問題が生じてはいるものの、ガザ地区とヨルダン川西岸地区の双方を含む一つのパレスチナ国家樹立の必要性を強調した。また、「アラブ和平提案は無視されてはならず、アナポリス会議での議論の土台の一つとなるべきだ」と断言した。そして、「アナポリスでの来る国際会議は、エジプトの故アンワル・サーダート大統領のエルサレム訪問30周年と同時期にあたる。エジプトは和平への道を開き、この30年、和平の歩みを推進する努力を惜しまなかった」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:12552 )