イラク政界の諸派、アンカラでキルクークの未来を議論(Zaman紙)
2007年01月16日付 Zaman 紙
トルコの外交において優先事項の1つとなっているキルクークの未来について議論するため、イラクからさまざまな政党の代表を招いた会議がアンカラで開催された。
国際戦略協会が開催し「キルクーク2007」と題された会議では、「キルクークはイラクの都市である」というメッセージが掲げられた。パネルディスカッションに参加したイラクの政治家たちは、キルクークの現状が明らかにされるためにも、今年計画されている国民投票には、全イラク国民の参加が必要だと述べた。会議はトルコがキルクークに対して干渉する可能性があるということについて冷ややかな目で見ており、さらに同会議はイラクにおけるクルド人やアメリカがいう「この都市に武装した者や市民が立ち入ることはない」という言葉を受け入れないと述べた。イラク・テュルクメン戦線のサデッティン・エルゲチ総裁は会議において、キルクークがイラク国民の富であると述べ、この都市の未来を全イラク国民が決定し、本来のキルクークにする必要があると話した。パネルディスカッションでは、元イラク大統領サッダム・フセインの死刑についても議論が交わされた。
パネリストの1人がサッダムについて「神のご加護がありますように」と発言したことに対し、他のパネリストからは「それはあなたの意見だ」と、発言をさえぎる者も出た。パネルディスカッションに招待されなかったイラクのクルド人グループは、この会議へ反感を示した。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
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