党の中止要請にもかかわらず、48名の共和人民党議員、タイ視察旅行断行(Milliyet紙)
2007年01月17日付 Milliyet 紙
共和人民党(CHP)デニズ・バイカル党首によるタイ視察中止要請に反し、CHPイズミル選出のムハッレム・トプラク議員と同党48人の議員を含む223人の一団はタイ視察に向かった。この行動に党は混乱している。
CHPイズミル支部長のセルチュク・アイハン議員は「党本部の忠告が党会議で取り上げられた。その後何人かを説得したが、タイに向かう議員は多数になってしまった。視察に向かった者らは間違っている」と語った。今回のタイ視察は、イズミル市役所が2015年に開催される国際博覧会をイズミルに招致するためロビー活動をするのが目的で、一週間の日程。代表団は国際庭園博覧会におけるトルコ週間で2日間の活動に加わるが、他の日は自由行動とする予定だ。しかし、バイカル党首がぎりぎりになって出したタイ視察中止要請に反して、費用50万ドルの視察旅行に50人のCHP議員が参加することで党内は困惑している。
アイハン議員は、CHP党本部から前日に送付された、参加者数の再検討の必要性を説く通達は突発的なものではないと語り、党本部は当初から視察問題について検討を行い、様々な場面で警告を発してきたことを明かした。
■「後から説得」
アイハン議員は、CHPグループが昨日行った会議で党本部の姿勢を明確に説明したと語り、次のように続けた。「党の法人としてのアイデンティティはあらゆるものの上位に位置する。CHPの党員として政治活動をする者は、党本部の忠告を考慮すべきだ。党会議で忠告がなされ、その後幾人かを説得した。党会議の後、アジィズ・コジャオール市長と議員に携帯電話でメッセージを伝え、行かないよう要請した。視察には61人の応募があり13人が党本部からの通達で取りやめた。一行が出発したあと、党本部の執行部に情報を伝えた。執行部も間違った行動だと話していた。」
アイハン議員は、視察に向かった者らに対する処分の有無について今は何とも言えないと付け加えた。また、参加者が多いことを忠告されたコジャオール市長が「数を減らす予定」と語ったものの、実現されなかったために、通達が出されたと述べた。CHP副書記官のイズミル選出オウズ・オヤン議員の署名つき通達は次のような文面となっている。「この度の視察が大人数の代表団によって行われることは様々な不都合を引き起こすであろうことが考えられる。この件に関する党本部の見解は前もってアジィズ・カラジャオール市長に伝えてある。党本部の意見として、代表団の人数を減らすため、CHP党員の市長と市議会議員の視察参加が適当でないことをあなた方に通告する。」
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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:4373 )