北イラクに対する経済封鎖を提案(Zaman紙)
2007年01月18日付 Zaman 紙

イラクとキルクークに関する論争に、民族主義者行動党(MHP)党首デヴレト・バフチェリも加わった。MHPによる解決案を明らかにしたバフチェリは、北イラクに対する経済封鎖を提案した。
北イラクの目的を阻止するため、トルコの持つ力を行使することを望むバフチェリは、戦略として次のことを列挙した。
「ハブル国境ゲートの閉鎖、キルクーク・ユムルタルック間パイプラインの活動休止、北イラクに対する食料その他支援物資の供給停止、北イラクで業務活動を予定する外国企業のトルコ上空通過の禁止、シリア、イラクとの貿易において新たな方針の決定、北イラクとの航空機運行停止。」

MHP本部で記者会見を行ったバフチェリは、クルド人グループがイラク内の混乱、分裂、紛争という環境を最大限に利用していると述べた。北イラクに事実上成立している独立国家の建設が、法律上でも最終段階にあることを指摘したバフチェリは、現在クルド人グループが掲げる二つの目標をこのように明らかにした;「キルクークを力ずくで奪いクルド国家の首都とすること、そしてイラクの石油資源に手をつけること。」
MHP首相バフチェリは続いて、トルコが北イラクに対し執るべき戦略について述べた。解決案として6項目を定めたことを発表したバフチェリは、北イラクの脅威に対し、トルコは実際の軍事力にも頼りながら広範囲な政治的阻止戦略を展開させていくべきだと述べた。
この枠組みでまず、クルド人ゲリラのぺシュメルゲが明確な言葉で警告されるべきだと述べたバフチェリは、トルコに対する脅迫のための武器として行われるテロが、報復なしでは済まないことをはっきりと明示されるよう求めた。デヴレト・バフチェリはまた、クルド独立国家建設の可能性を政治の最重要事項としてアメリカとともに取り扱うことが必要だと述べ、このような建国運動が継続される可能性はなく、そして近隣緒国もこれをただ眺めてはいないと明確にすることの重要性を主張した。さらにバフチェリはキルクークで行われる予定の国民投票の延期のため、イラクにおけるスンナ派とシーア派グループと連絡を取るべきだと述べた。




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( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:4382 )