エルドアン首相:イラクはEU加盟よりも重要に(Yeni Safak紙)
2007年01月01日付 Yeni Safak 紙

エルドアン首相は、失脚させられたイラクの元国家元首サッダーム・フセインが処刑されたことに関して次のように述べた。「現在のイラクはトルコにとってEU加盟交渉プロセスよりももっと優先順位の高い問題となった。」

エルドアン首相は、自宅のあるウスキュダル・エムニエト街区にあるアカベ・モスクで犠牲祭の礼拝を行った。

■内戦がある

エルドアン首相は、礼拝後に記者たちの質問に答えた。「サッダーム・フセインが犠牲祭前日に処刑されました。これについてどうお考えですか?」というある記者の質問に対して、次のように話した。
「我々にとっての犠牲祭前日は、アラブ世界においては犠牲祭初日を意味します。このような日に刑が執行されたことは例外的な出来事といえるでしょう。
イラクには今はまだ定着したとは言えない国内法がありますが、この国内法とは異なる環境があります。現在、イラクでは毎日50人から60人が宗派対立で死亡しています。今、イラクでは内戦が起こっているのです。イラクが今ある状態から少しでも早く抜け出るために、トルコは隣国としてあらゆる貢献をする準備ができていると思います。現在のイラクはトルコにとってEU加盟交渉プロセスよりももっと優先的な問題となりました。
イラク問題プロセスは始まっています。これについて今後、わが国の外交政策において優先的課題として検討を続けていく予定です。」

■結束を固める必要がある

エルドアン首相は、犠牲祭に関して次のように話した。
「トルコ国民とイスラーム世界の犠牲祭を祝福します。我が国民、わが国、そして全人類のために、結束、共生、愛情そして平和へのきっかけとなることを願っています。」

テロ根絶のための戦いを成功裏に終わらせたいという願いを述べたエルドアン首相は、次のように続けた。2006年がもうすぐ終わり、2007年に入ろうとしています。トルコ共和国 にとって2007年が2006年以上に実りの多い一年になることを願っています。国民が、個々の問題に気をとられるよりもむしろわが国の結束、共生、連帯につながるような前進をするように、とくに心から祈っています。というのも、今日経験している発展を前にして、いつもよりももっと強く連帯が我々に必要だからです。」


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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:4265 )