アナポリス中東和平国際会議開催
2007年11月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ アナポリスでのアラブ諸国とイスラエルの会合に向けアメリカが圧力
■ 最終的地位交渉、ワシントンで明日開始
■ ファイサル外相、アナポリス会議を転換点と評価
2007年11月27日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ワシントン、ロンドン:本紙および各通信社】
中東における和平プロセスを促進するための国際会議を控えて、首都ワシントンに近いメリーランド州の小都市アナポリスでは、厳重な警備体制が敷かれた。
アナポリスは治安維持のためのバラックと化し、海軍兵学校の周辺では航空便が一時停止された。今日には、イスラエルとパレスチナおよび50の国や機関の高官が、ブッシュ米大統領の呼びかけで海軍兵学校の記念ホールに集合する。アラブ16ヶ国の代表も参加する予定である。
パレスチナとイスラエルの代表団の間では昨日ワシントンで、共同文書の内容について合意を形成するための会合が行われた。パレスチナ交渉団の一人は、イスラエル・パレスチナの共同文書がアナポリス会議を前に発表されること、そしてそれが次の平和交渉の基礎として使用されると明らかにし、最終的解決をめぐる交渉が水曜日に始まると述べた。
交渉団のメンバーであるヤーセル・アブドゥラッボ氏は、「この文書は、ロードマップや国際的決議を交渉の依拠する原則として定め、アナポリス会議の後の交渉を進めるための手続きを規定するものである」と語った。
また、「パレスチナの国土の最終的地位についての交渉は、国際会議の後、水曜日にワシントンで、マフムード・アッバース大統領の出席の下で公式に開始される」と強調した。
その一方で、イスラエルのマーク・レゲヴ外務省報道官はこれに関連し、「両交渉団は、共同文書をめぐる合意に向けて重要な前進を達成した」と説明した。
また、コンドリーザ・ライス国務長官は日曜日の夜、合意に向けた最後の機会として、アフマド・クレイア・パレスチナ交渉団長およびイスラエルのツィピ・リブニ外相との夕食会を設け、共同文書をめぐる合意を引き出す手がかりを作る努力をした。この夕食会は、クレイア団長とリブニ外相の間で1時間を超える実務会合を行った後に開かれた。
(後略)
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( 翻訳者:並木麻衣 )
( 記事ID:12570 )