中東和平国際会議の共同文書に関してパレスチナとイスラエルが対立
2007年11月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ 中東和平国際会議の共同文書に不合意、文書の名称から目標まで
2007年11月23日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP
【シャルム・シェイフ(エジプト)、エルサレム被占領地:本紙】
中東和平交渉の再生を目的としたアナポリス市で開催予定の国際会議を5日後に控えた昨日、イスラエル側とパレスチナ側は未だに共同文書に合意できないでいる。文書については何週間も前から双方が交渉しており、イスラエルのハアレツ紙は昨日初めて文書案の写しを公表し、両者の間の亀裂が明らかになった。一方、エジプトのホスニー・ムバーラク大統領、パレスチナのマフムード・アッバース大統領およびヨルダンのアブドゥッラー国王は昨日、「来週の国際会議は、アラブ諸国とパレスチナの希望の実現への道を切り開くだろう」との楽観的な見通しを示した。
ハアレツ紙が公開した文書の写しによると、パレスチナ側は8ヶ月以内あるいは2009年1月のジョージ・ブッシュ大統領の任期終了までに和平合意に調印することを望んでいるが、イスラエル側が同文書に記しているコメントによると、「タイムテーブルに関して合意は成立していない」という。また、アラブ諸国和平提案をはじめとする、今後の交渉において依拠する原則をめぐっても対立がある。パレスチナ側は文書において「イスラエルはユダヤ民族の祖国である」と言及することは「パレスチナ難民の帰還権を放棄することと同じだ」と反対している。
文書の命名に関してさえも意見の相違があり、パレスチナ側は「共同文書」という名称を提案しているが、イスラエルは「共同宣言」という名称を希望している。
シャルム・シェイフでは、パレスチナ・イスラエル間の不合意にも関わらず、エジプト大統領府のスレイマーン・アウワード報道官はムバーラク大統領、アッバース大統領、アブドゥッラー国王による首脳会談の終わりに「今回の中東和平国際会議が、パレスチナとアラブの人民、パレスチナ問題や和平プロセスに関心のある全ての人々の希望が実現されることを楽観する余地を生み出すものであることについては、見解が一致している」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:12572 )