北イラク越境攻撃、必要なら何度でも -米国はトルコに協働を呼びかけ
2007年12月03日付 Radikal 紙
トルコがPKKに対して最初の越境攻撃を行ったことに関するニュースが、世界で反響を呼んでいる。アメリカからは、「トルコには自衛権がある」、「PKKに対し、より協働していくよう努めている」との声明があった。イランの外務省は、「トルコとイラクの間で起こっている問題が、北イラクで緊張状態に至らないように解決されなくてはならない」と述べた。
■「決定はトルコが下す」
アメリカ国防総省ペンタゴンの報道官、アルマラ・ベルク中佐は、昨日の会見で、「トルコは、テロリストに対して自衛権がある」と述べた。ベルク中佐はまた、イラク領内におけるPKKのテロリストたちに対する作戦の報道に関して、詳細に関する情報がないために、コメントを差し控えたいと述べた。同中佐は、「ただ言えることは、トルコはテロリストに対して自衛権があり、そして軍事作戦の遂行に向けてのいかなる決定も、トルコ政府が下すものだ」と述べた。また「アメリカは、PKKに対して、トルコ・イラン両政府と密接に長期的解決策を探る努力をしており、今後も続ける」と述べた。
■「密接な協働を行う」
米国家安全保障会議のゴードン・ジョンドロー報道官も、トルコが、北イラクでテロ組織PKKに対して越境作戦を行ったという報道を評価する一方で、アメリカ側は、11月5日に行われたタイイプ・エルドアン首相とジョージ・ブッシュ大統領との会見の後に、PKKに対してより協働していくように努めていると述べた。
■「緊張状態を作り出してはならない」
トルコが最初の越境作戦を実行したという報道に対し、イランからは反発が伝えられた。イラン外務省のムハンメド・アリ・ヒュセイニ報道官は、週に一度の記者会見で、トルコがイランの北部で活動するテロリストたちに対する越境作戦を始めたことについての報道に関する質問に対して次のように回答した:「我々は、常に、緊張状態に至らない解決方法を作り出すことが必要だと強調してきた。2国間の問題は、北イラクを緊張状態にしないで解決されなくてはならない」
同氏は、テロ組織が、北イラクでの協働の枠組みの中で、行動を起こせない状況になることを信じていると述べ、イラクにおける治安の責任は「占領者」であるとした。
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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:12585 )