新憲法草案:大学でのスカーフ着用を認める用意がある
2007年12月04日付 Milliyet 紙
クズ憲法審議会委員長は、「今後、スカーフを着用している女子学生が大学で学ぶことの目下の障害を取り除くために、新憲法に明確な用意があります」と述べた。
トルコ大国民議会の憲法審議会委員長であり、公正発展党(AKP)のイスタンブル選出議員であるブルハン・クズ教授は、「『スカーフを着用した女性たちが政治に携わることの障害を取り除きます』とは言えませんが、スカーフをした女子学生が大学で学ぶことの目下の障害を取り除くために、新憲法に明確な用意があります」と述べた。
クズ氏は、昨日(3日)AKPの県女性支部の主催でムアメル・カラジャ劇場で開催された、地方政治をテーマとする「第5回ペラ集会」で演説をし、トルコの女性に選挙・被選挙権が認められてから73年が経ったにもかかわらず、全体的な状況は芳しくないと述べ、女性たちはトルコでだけではなく、全世界で長年従属的な地位に置かれていると述べた。
また同氏は、トルコでは財産の92%が男性のもとに登録されていると指摘し、「夫のお金で市場には行けますが、政治は行えません。難しいことですが、女性たちはまず自分でお金を稼がなくてはなりません」と語った。
■ 「人類の恥」
ある質問に関しクズ氏は、「スカーフを着用した女性たちが政治に携わることの障害を取り除きますとは言えませんが、スカーフをした女子学生が大学で学ぶことの目下の障害を取り除くために、新憲法に明確な用意があります」と述べ、スカーフを被った一学生が受賞を妨害された事件(*)を「人類の恥」と評した。
*2007年11月24日の「敬師の日」に開催されたエッセイ・コンテストで優勝した、イマーム・ハティップ・リセの女子学生であるテヴヒデ・キュトゥクさんが、スカーフを被っていたという理由で、アダナ県のコザン郡郡長と駐屯軍司令官の指示によって表彰台から降ろされた事件。
その後、エルドアン首相夫妻を始め、トルコ各地やドイツなどから本人と家族に励ましの電話が寄せられ、12月1日にキュトゥクさんの自宅の庭であらためて賞が手渡された。
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( 翻訳者:幸加木 文 )
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