世界銀行の派遣団、ハサンケイフへ
2007年12月08日付 Radikal 紙

世界銀行の85人の派遣団は、歴史的な街ハサンケイフを、ウルス・ダムの下に沈む前に見て回った。

アメリカ、ドイツ、カナダ、中国の専門家を含む派遣団は、ドイツ、スイス、オーストリアの貸付により建設される予定のウルス・ダムの下に沈む歴史的な街ハサンケイフで調査を行った。派遣団は地元住民と話しながら建設予定のダムに関する意見を聞き、オスマン・バロル郡長と民主市民党(DTP)所属の市長アブドゥルヴァハプ・クセンとも会見した。

派遣団で議長を務めるアメリカのミッチェル・セルニックは、25年間世界銀行で仕事をしていたと述べ、「ウルス(・ダム)は国際的な条件のもとで建設されるでしょう。地域の人々はまだその条件がどんなものかを知りません。ハサンケイフ市長がこれまでこの計画について知らされていなかったというのは、おかしなことです。しかし、この計画を知る者のトップには、地元の行政管理者が来るべきです。新たな居住計画では、文化遺産の保護及び、環境に関する多大な努力が行われます。こうした理由により、我々はこの計画に住民と共感しているのです」と話した。

アブドゥルヴァハプ・クセン市長は、ハサンケイフが抱える問題に関して派遣団は明確な見解を示せなかったと述べた。派遣団とクセン市長の会見は、停電により暗い中で行われた。クセン市長は、「我々の未来は観光事業に懸かっているのです。ハサンケイフは、南東アナトリア・プロジェクト(GAP)が非常に重要視している所です。年間50万人の観光客が訪れます。(もしダムが建設されたら、)郡の居住者はジェットスキーをしながらお金を稼ぐのでしょうか?」と述べた。派遣団のドイツ人考古学者は、世界中のいかなる歴史的な場所も、そのすべてを移転させることはできないと注意を促した。

世界銀行は、ウルス(・ダム)計画とは関係がない。しかし、世界銀行にはこの種の計画の枠組みにおいて一定の基準があり、それに従う必要がある。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:12624 )