レバノン政府支持派と反対派がそれぞれ新年祝う集会を開催
2007年01月03日付 Al-Nahar 紙

■ 「おめでとうレバノン」ビヤール広場と殉教者広場の間で

2007年01月03日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 麻痺状態の政治状況にもかかわらず、レバノン人たちは様々な形で2007年の年明けの瞬間の訪れを祝った。芸能の催し物がレストラン、ホテル、クラブで開かれた。会場の周辺や高速道路や脇道沿いには厳重な警備体制が敷かれ、国軍や治安部隊が集中的に配備されるなかで、音楽や歓声が響きわたった。

■ ベイルート

 首都の広場は現在の政治情勢を反映して、ベイルート中心街は政府支持派と反対派に分かれたレバノン人と同様に二つに分かれた。反対派勢力ないし3・08勢力および国民自由潮流が座り込みを行っている殉教者広場では、歌手のサバーフを迎えてコンサートが開かれた。

 アブドゥフ・ムンズィル・バンドとともに歌うサバーフの歌声に合わせて人々は「灯火守られし祖国よ、いと高く、とこしえに」といった歌詞や愛国的な民謡を合唱し、「おめでとうレバノン」という歌でコンサートは締めくくられた。

 広場と劇場は緑とオレンジの二色で装飾された。そしてイヤード・サクル、リマ・アル=ザーイド、アル=アミール・アル=サギールらの歌手がその歌詞には「祖国よ、約束はあなたの大地」、「私の沈黙よ、私の苦痛よ」「レバノンよ、あなたの杉の下」といった愛国的な歌を歌った。

 時計の針が12のところで一つになると同時に、ロケット花火によってフアード・シハーブ橋が明るく照らされた。巨大なシャンペンのボトルが開けられ、緑やオレンジのコティヨンブーケが配られると、ミシェル・アウン中将や「マラダ潮流」のスライマーン・フランジーヤ代表、ウマル・カラーミー元首相、ナセル主義人民機構の代表であるウサーマ・サアド議員、そしてレバノン民主党のタラール・アルスラーン党首の祝辞を述べる様子がスクリーンに流された。

 一方、ビエール広場では3・14勢力から始まった「人生が好きだ」キャンペーンが開催した豪華なコンサートにあらゆる世代の国民が集まっていた。このコンサートにはレバノンやアラブ諸国や外国のスターが参加し、有名な所ではシャルベル・ルーハーナ、ロニー・バッラーク、ナワール・アル=ズグビーとユーリー・ムラッカディー、イーハーブ・タウフィーク、さらにアフリカのダンス・グループも参加した。集まった人々は、新年を迎えた瞬間に発射されたロケット花火やレーザー光線や照明のショーを楽しんでいた。

 主催者側は赤と白の二色で飾られた籠に入れた新年の菓子を配った。なお催し物で集められた収入は「人生が好きだ」キャンペーンの資金に当てられる。

(後略)



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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
( 記事ID:4396 )