かつて苗字はどうやってつけられた
2007年12月10日付 Yeni Safak 紙

苗字の多くは、姓名法が制定された時期(*1934年)に、国民がそれまでの通り名の辞書における同じ意味もしくは反意の単語を用いたか、あるいは住民係の役人の指示によって命名されたことが明らかになった。

シャンルウルファ弁護士協会会長であるムスリュム・アカルン氏が、古い住民記録簿、地券の記録、そしてイスラム法廷記録簿から集めた情報を『通り名から苗字へ』と題した論文にまとめた。

同氏は、苗字が与えられる際にはしばしば笑い話のような出来事も起きたと述べ、その例として、“ネギュヌカルドゥク”という苗字を得たハーフズ・ハリル氏(エフェンディ)と当時の住民係の間で行われた興味深い会話を引用している。

苗字を得るために役場へ行ったハリル氏は、ダー(山)、ビルギン(知者)、ビルギチ(博識者)といった苗字が全て使用されていると知った。住民係が何か苗字を挙げるようしつこく求めると、ハリル氏はこの状況に対し「ネ・ギュネ・カルドゥク・ヤー!」(何て時代になったんだ!)と言い、こうした反発をにたいし住民係が「それだ!使えますよ」と言って、ハーフズ・ハリル氏に“ネギュネカルドゥク”の姓を与えたという。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:12640 )