カイロ・ムカッタム地区の土地にからむ開発業者の不正が明るみに
2007年11月29日付 Al-Ahram 紙
■カイロ県、ムカッタム地区の土地売却益として開発会社に5億エジプト・ポンドを要求
■開発会社は1㎡あたり90ポンドで買収した土地を8000ポンドで転売
2007年11月29日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
カイロ県のアブドゥル・アズィーム知事は、ムカッタム地区の広大な土地を1㎡当たり90エジプト・ポンドで開発会社に売却する件をめぐって白熱した議論のなされた昨日の地域人民議会で、「これは最高行政裁判所の判決を実施するものであり、カイロ県には400万平方メートルの土地売却益のうち25パーセントにあたる、5億エジプト・ポンド相当の金額を受け取る権利がある」と公表した。
また議員からの質問に答えて、「この土地は住宅・娯楽施設・公共サービス用の土地であり、ナスル住宅開発社がその総面積の5パーセントを公共サービス事業建設に割り当てない限り、売却計画への認可は出さない。土地の購入者には住宅建設計画だけが認められることになる」と説明した。加えて投資家(=土地購入者)側は高さ72メートル、すなわち24階建てのタワービル40棟の建設が可能としているが、実際に認められているのは高さ17メートルの5階建てである。
カイロ県のアフマド・ファフル総務部長が取りまとめた白熱の議論によって、ナスル住宅開発社が法令違反の高さを投資家に認め、しかも宅地を1㎡あたり8000エジプト・ポンドで転売し、諸認可も取得せず、認可なしにモデルハウスの提示と販売を行ったことなどが明るみに出された。
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:12681 )