「エブル・プロジェクト」、今回の展示場所はアンタキヤ
2007年12月17日付 Radikal 紙

トルコの文化的多様性を強調するために長年用いられたが現在ではほとんどその意味を失ってしまった「モザイク」という概念に代わり、「エブル」(マーブリング)という表現を推奨するエブル・プロジェクトの新たな展示場所はアンタキヤとなった。ディヤルバクルとカルスに続きアンタキヤに、すなわち最も「モザイク」で有名な町のひとつにやってきたエブル・プロジェクトは、「文化の多様性への響き」というサブタイトルからもわかるように、トルコの文化的多様性を示すためにアナトリアで撮影された写真と物語から成っている。

写真家アティッラ・ドゥラク氏が7年間にわたりトルコを巡り歩いて撮影した2万枚の写真から選ばれた300枚は、24人の作家や思想家の文章と共に本にもなっている。プロジェクトのもうひとつの重要な土台は展示会にある。エブル・プロジェクトはまずニューヨークで展示会が開催された。その後イスタンブルで開催され、ディヤルバクルとカルスでも観客に披露された。2008年末まで展示会ツアーがトルコで続けられ、11の県を回る予定である。ただし、その間に再び国外に出て、フランクフルト・ブックフェアーに立ち寄る。

■ 展示会で編み物

プロジェクトについて簡単に説明したので、アンタキヤ会場に話を戻さなくてはならない。アンタキヤでの展示会は12月7日にハタイ文化センターで開会した。アンタキヤ・デデマンのオープンが同じ日に重なったので、アンタキヤの人々は2つの招待の間で悩むことになったが、住民たちの話によれば、展示会の開会式としては今までで最も多くの人々がハタイ文化センターを埋め尽くしたようだ。

つまり、多くの宗教、文化、エスニック・グループを持っているアンタキヤの人々は、ある意味では自分たちの文化的多様性をも見ることができるこの展示会に必要な興味を示したのである。またある意味ではトルコの文化的多様性の「調査票」作成の取り組みとしても重要視されうるであろうエブル・プロジェクトの展示会はオープン・ソサエティ研究所(*ジョージ・ソロス創設)が支援し、アナトリア文化(株式会社)がアナトリアツアーを行っている。展示会についての来場者の感想はといえば、展示会ノートから知ることができる。特に子供たちの考えに関して、このプロジェクトはドゥラクが望んだとおり文化的多様性において新たな認識を生みつつある。この最初の兆候は、エルトゥールル・ギュナイ文化観光相が10月にフランクフルトで行われた会議においてトルコ文化を「エブル」に例えたスピーチで感じられた。

エブルが流動性、活動性、柔軟性、推移性、変わりやすさを連想させるひとつのメタファーであることから、「モザイク」のかわりに「エブル」の表現を推奨するエブル・プロジェクトの展示会は、アンタキヤにおいても目標としていた効果をもたらした。さらに展示会場では、写真の前で長々と宗教や文化的な会話を交わす来場者たちもいれば、会場を休憩のために使い編み物をするアンタキヤの人々にも出くわした。

開会の翌日には、オダ劇場で「エブル談義」と題したパネルディスカッションが行われた。チーデム・マテルが司会者を務めたディスカッションのパネリストは、アティッラ・ドゥラク、レイラ・ネイジ、フェティイェ・チェティン、アーキフ・クルトゥルシュ、メフメト・アリ・ソラク、そしてフュスン・ウステルだった。開会式と同様、パネルディスカッションでも不運が待っていた。タイイプ・エルドアン首相が、ハタイ空港の開港で町を訪れる予定で、アンタキヤ市民たちは準備に追われていたのだ。しかしその時もまた、興味を持つ人々がオダ劇場を埋め尽くした。

(後略)

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:12686 )