■ 400万人の巡礼者が本日アラファート山へ
■ 一行は日没と共にムズダリファへ、その後ミナへと移動
2007年12月18日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ミナ:巡礼団】
格差も階級も消え、共通の目的や行動、時や場所で人々が一つに結ばれる、類まれなる信仰の機会が訪れた。本日、巡礼の義務を呼びかける神の声に応じて世界各地から聖地にやって来たおよそ400万人の巡礼者たちが、聖なるアラファート山に集結する。今日は終日、巡礼者たちの称名や祈祷、神への賞賛や賛美の声が聞かれることだろう。その声は世界中のイスラーム教徒の名において「ラッバイカ・アッラーフンマ・ラッバイカ…(訳注:巡礼中に独特な神への呼びかけ)」と繰り返すことだろう。巡礼中の最大の行となるアラファート山逗留の合間には、正午と午後の礼拝がまとめて行われ、ウンマ(イスラーム共同体)の状況についての説法も行われる。
そして日没と共に巡礼団一行は、アラファート山からムズダリファへと移動を開始する。そしてそこで日没と夜の礼拝をまとめて行ってから、ミナでの石投げに備え、小石を集めるのである。
抽選枠、観光枠ならびに団体枠で選ばれた6万2500人からなるエジプト公式巡礼団は、聖なるアラファート山へのスムースな登頂に成功した。ウスマーン・ムハンマド・ウスマーン巡礼団長は昨日、メッカのアジュヤード病院を訪問して病気の巡礼団員を見舞った。そして本日のアラファート巡礼用に用意された救急車で彼らを移送する手配を見届けた。
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( 翻訳者:金田雄一郎 )
( 記事ID:12697 )