レバノン次期大統領選出議会、9度目で国軍司令官選出により決着か
2007年12月17日付 Al-Nahar 紙
■ フランス特使、「安全保障」を携えベイルート訪問。ライス国務長官は「レバノン人が望む」大統領候補の選出を促す
■ 白煙が夜の空に上り、9回目の大統領選出議会で決着へ
■ 憲法改正なしで国軍司令官が大統領に
2007年12月17日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
9月に大統領選出のための憲法上の猶予期間が始まって以来立て続けに選出議会が延期されている中、今日予定されている第9回目の選出議会では、長期間にわたる危機と24日目に入った大統領空位の状態にハッピーエンドが訪れ、ミシェル・スレイマーン中将が大統領に選出されるのだろうか。
過去2日間にわたって多数派勢力と反対派勢力、特にナビーフ・ビッリー国会議長派とサアド・アル=ハリーリー議員派の間における対立が激化しているという表面上の報道や政界の空気に反して昨夜突然、ミシェル・スレイマーン国軍司令官を大統領に選出するために必要な憲法改正をめぐる窮状が打開される兆候が見えてきた。あらゆる情報から判断して、今日12時に国会で予定されていた選出議会が9度目の延期になることが予想される中で、多数派勢力は先週のように会合のボイコットを発表してはおらず、国会議長からも会合を延期するとの声明は発表されていない。
アメリカのデイヴィッド・ウェルチ国務次官補が、パレスチナ自治政府支援国会議に出席するコンドリーザ・ライス国務長官に報告を行うためベイルートからラルナカ経由でパリに向かった数時間後、ベイルートの消息筋は本紙に対して、大統領選出に向けた国際的圧力がこれまでになく高まっており、3年前の国連安保理決議第1559号採択につながったエミール・ラッフード大統領の任期延長の際の国際的な空気を想起させるほどであると語った。
(後略)
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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:12746 )