ガザ地区トンネル問題への対応に批判的なイスラエル外相の発言にエジプトが反発
2007年12月26日付 Al-Ahram 紙

■ ガザ地区トンネル問題への対処に関し、エジプトはイスラエルのやり方を拒絶
■ ガザ地区に新たな電力施設を提供
■ エジプト外務省報道官:「トンネルに関するリブニ外相の発言は形式のうえでも内容のうえでも受け入れられない」「イスラエルは自らの関心をパレスチナ側との交渉に集中したほうがよいだろう」

2007年12月26日付アハラーム紙(エジプト)HP1面

 ガザ地区とエジプトとの国境に掘られたトンネルの問題に関し、イスラエルのツィピ・リブニ外相がエジプトの対処姿勢について行った発言を、エジプトは拒絶した。エジプト外務省の報道官は、「ガザ地区との国境のトンネル問題に関し、エジプトの対処についてイスラエル外相が行った発言は、形式のうえでも内容のうえでも受け入れられない」と述べた。

 同報道官は、「イスラエル国内の力関係によってリブニ外相がこうした立場をとらざるを得ないことは理解している」と述べつつ、「今回のやり方は、アメリカの対エジプト支援計画の金額を保留して、トンネル問題へのエジプトの対応を条件づけるという、米下院での動きとリンクしている」と強調した。

 また同報道官は、「イスラエル外相は十分に把握しないままには取り上げるべきでない問題について闇雲な発言を行うよりも、自らの関心をパレスチナ側との交渉努力に集中したほうがよいことは確かだ」と指摘した。

 一方、パレスチナ人の艱難を取り除くためのエジプトの恒常的取り組みにおいて、ハサン・ユーヌス電気・エネルギー相は、ガザの発電所に25メガワットの能力をもつ新しい変圧器を設置し終え、同発電所がガザ地区に供給する電力を87メガワットにまで引き上げたと発表した。

 ユーヌス電気・エネルギー相は、「パレスチナ当局から新しい変圧器の設置が要望されてから、すぐに必要物資や機器が搬送され、テストが行われ、稼働に至った。イード[※断食月明けの祭り]の期間中であり、厳しい作業条件かつ休暇中にもかかわらず、エジプトの技師・技術者たちはこの仕事を記録的な短期間で完了することができた」と述べた。さらに同相は、数日中にガザ=エジプト電力接続プロジェクトへの資金提供合意が締結されると説明した。このプロジェクトはイスラーム開発基金とアラブ各国の基金が資金を提供する。

 一方、あるエジプト人治安関係者は匿名で、ガザ地区との国境の下に掘られたトンネルを監視できるシステムをエジプトが購入したという、イスラエルのエルサレム・ポスト紙の昨日の報道を否定した。以前にも同紙は、エジプトがこのシステムをアメリカの会社から数百万ドルで購入し、その数百万ドルはアメリカがエジプトに提供した年間支援金の中から支出されたと報じていた。

 さるイスラエル人関係者はフランス通信社に対し、「イスラエルのエフード・バラク国防相が、本日シャルム・シェイフで行われる協議の際に、ガザ地区経由の武器密輸の問題をエジプトの関係者らと討議するであろう」と述べた。またエジプト人治安関係者は中東通信社に対し、治安機関が昨日ラファハのエジプト=パレスチナ国境で2つのトンネルを発見し、エジプト側から破壊し封鎖したと語った。この関係者は、「2つのトンネルは空だった。何も見つからず、誰も拘束されなかった」と述べている。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:12758 )