エジプト、「米国からの援助の一部差し止めにイスラエル・ロビーが関与」と非難
2007年12月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ エジプト政府、「アメリカ下院が決定した援助金の一部差し止めにイスラエル・ロビーが関与」と非難

2007年12月22日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【カイロ:UPI】

 エジプト外務省は金曜日、エジプトへの援助金の一部を差し止めるとのアメリカ議会の決定の背後にいわゆる「米国内のイスラエルとつながっているロビー」が関与していると非難した。アメリカのこの決定を受けたエジプト政府の第一の反応として、外務省のホサーム・ザキー報道官は「この問題がアメリカ下院で提起された当初から、アメリカ内外でエジプト・アメリカ関係の悪化を目論む何者かの強力な存在は明白であった」と述べ、「イスラエルにむすびついているロビーが今回の問題において、誰の目にも隠しようのない目的や利益を実現するため何らかの役割を果たしたことは周知の事実である」と続けた。またザキー報道官は、こうした戯事や粗暴な試みがその目的を実現することはないだろうと断言した。

 またザキー報道官は、「アメリカ下院の示したこの政策はエジプト国民やあらゆる愛国勢力からの拒否しか生まないだろう。エジプト国民とあらゆる愛国勢力には内政においても外交関係においても、エジプトの決定の自由を固守する以外の選択肢はない」と強調した。

 ザキー報道官はさらに、エジプト・アメリカの両政府間には両国関係に影響しない方法を用いてこうした問題を克服するという同意が存在しており、エジプトがどんな種類のどこから出された条件であっても常に完全に拒否するということも考慮されていると明かした。

 ナビール・ファフミー駐ワシントン・エジプト大使は木曜の段階ですでに、アメリカからエジプトへの経済的、軍事的援助の継続のためにアメリカ下院が出した条件をエジプトが拒否することを発表していた。

 アメリカ下院は今週、2008財政年度の対外援助計画を承認しており、それに基づいて支援のうち1億ドルの拠出の条件としてエジプトが人権状況を改善し、ガザ地区との境界線を統制下に置くことを挙げている。

 アメリカ政府は条件を軽くするよう議会に圧力をかけ、援助のうち差し止める額を半分に縮小するよう議会を納得させた。当初はアメリカからエジプトへの軍事援助のうち2億ドルを差し止めることが提案されていたのである。

 今回可決された法案は、軍事援助の一部の差し止めにのみ条件を課しているわけではなく、司法の独立性における具体的な改革、警察署での来訪者に対する待遇の改善、特にガザ地区との境界線の管理強化とガザ地区への武器密輸の阻止などの実行を条件として課している。上院でもこの法案について採決が行われる予定である。

 アメリカはエジプトが1979年にイスラエルとの和平協定に調印して以来、毎年およそ20億ドルの援助をエジプトに提供し続けており、現在そのうちおよそ140万ドルが軍に配分されている。

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:12762 )