シリア・イラン外相会談 アメリカの新イラク政策を批判
2007年01月23日付 Al-Nahar 紙

■ シリア政府とイラン政府がイラクの「治安と安定」を確保するため地域レベルの会議開催に合意

2007年01月23日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、UPI、MENA】

 イランのマヌーチェフル・モッタキー外相は昨日、イランとシリアはイラクの治安と安定を確保するために、バグダードで地域レベルの会議を開催することで合意したと発表した。

 テヘラン訪問中のシリアのワリード・アル=ムアッリム外相との共同記者会見でモッタキー外相は「バグダードで外相会議を開くことをイラク政府と近隣諸国に求めることで合意した」と述べた。しかし、「新しく生まれたもの」と表現したこの提案の内容についての詳細には言及しなかった。

 イラン国営通信(IRNA)が伝えたところによればモッタキー外相は、アメリカのジョージ・ブッシュ大統領のイラクでの政策は、中東地域諸国は目を覚ましているのだから失敗するだろう」と述べ、この政策がイラク国内の暴力を増加させることになるだろうと警告した。さらに、「ブッシュ大統領の政策は心理的な戦争を巻き起こし、中東地域諸国間の対立を激化させることに集約される」と述べた。

 モッタキー外相は、ムアッリム外相との会談においてレバノンとパレスチナの情勢についても議論がなされたと明らかにした。

 同様にムアッリム外相もアメリカ政府の政策は「間違っている」と描写し、アメリカと中東地域諸国の和解はこの間違いを修正することにかかっている、と述べた。

 イラクへの米軍増派に関する質問に対してムアッリム外相は「シリア政府は(イラクの)多国籍軍がイラク政府との合意によって、タイムテーブルに則って撤退するよう望む」と答えた。また、シリア政府はイラクにおける宗派間・宗教間のいかなる闘争にも反対するとあらためて述べ、イラク国民和解のための会議の開催とイラク国民軍の創設を呼びかけた。

 またムアッリム外相は、先週報じられたシリアとイスラエルの極秘交渉については断固否認し、シリア政府は「いかなる相手とも秘密裏に会談を行うことはない」と強調した。

■ アフマディーネジャード大統領

 一方、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領はシリアのアムル・サーリム通信・科学技術相を迎えて、中東地域におけるアメリカ政府の政策を激しく非難し、「人工的なシオニズム体制は中東地域諸国にとって脅威である」と繰り返した。「中東地域諸国は相互の協力と結束という方法によって、諸問題を解決し人々のために治安と平和と安定をもたらすことができる」と述べた。さらに、「イラク占領、選出されたイラク政府の弱体化、シオニズム体制の押しつけ、イランとシリアへの敵視、レバノン国内情勢への介入は中東地域での間違った覇権政策の典型をなす」と付け足した。また「中東地域の人々の価値観の存在を無視して、自らの利益の実現のみを望んでいる。それゆえに中東地域諸国は新たな諸問題の浮上を食い止めるため、自覚と結束と必要な協調姿勢をもって望まなければならない」と述べた。



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( 翻訳者:鳥居洋介 )
( 記事ID:4436 )