■ ブッシュ大統領、イラクでの「積極的な」戦略を採用
■ 兵力増派、しかし米軍駐留は無期限ではない
2007年01月11日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【ワシントン:ヒシャーム・ムルヒム】
アメリカ政府の有力な高官らによれば、ブッシュ大統領はアメリカ国民に向けての演説(ベイルート時間早朝4時)のなかでイラクへ兵員二万人を超える5個大隊を派遣することについての決定を発表し、追加の部隊の展開を行わなかったこれまでのイラク戦略は間違っていたと認め、しかし同時にアメリカのイラク駐留は無期限のものではないと述べ、もしイラク政府がイラクの全国民の保護の責任を負わないのならば、アメリカの支援とイラク国民の支援を失うことになるだろう、アメリカとイラクの国民の忍耐は既に切れている、と強調する予定である。
またブッシュ大統領はイラク国内での状況の深刻さについて率直に語る予定だが、イラクが未だにテロとの戦争の主要な戦線であり、「アル=カーイダ」組織の分子が展開しているアンバール県が危険な状況であることをもう一度強調するだろうとのことである。
大統領補佐官の一人であるダン・バルトレットは、イラク国民はさらなる治安上の責任を負わなければならないと語った。またヌーリー・アル=マーリキー首相率いるイラク政府に対し「軍事作戦はイラク指導部の政治的干渉によってよくない影響を受けている」と明確に批判し、「イラクは追加の部隊を展開し、攻撃作戦を行うべきだ」と述べた。
またアメリカ政府高官らは、イラクの指揮下によるイラク独自の計画が存在しており、アメリカ軍の役割と任務はその支援のみに限定されることを強調した。
(後略)
現地の新聞はこちらから
( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:4441 )