レバノン訪問中のエルドアン首相:必要ならトルコが中東地域の調停役に(Radikal紙)
2007年01月04日付 Radikal 紙

 エルドアン首相は、中東和平が世界平和の鍵になると述べ、「中東諸国が望むならトルコが調停役になる。」と語った。

 日帰りで訪問するため、特別機でレバノンを訪れたエルドアン首相はセニョーラ首相と会談し、トルコ軍を訪問した。エルドアン首相はセニョーラ首相との記者会見で次のように語った。

「世界平和の鍵」
 我々は中東和平を、世界平和のための鍵と位置づけている。局所的、地域的そして地球規模ですべての関係者が中東和平のために建設的な貢献をすることを特にお願いしたい。

「既存の構造を守るべき」
 多宗派・宗教の共存するレバノンの構造を守る必要があることについて特に時間を割いて話し合った。宗派間の分裂傾向が、(中東という)地域レベルで悪しき影響を与えうるという懸念を、私はセニョーラ首相にも表明した。この危険性に対してレバノン国内の諸派も周辺諸国も共通の問題意識で行動することが極めて重要だと意見を述べた。

「調停役」
 中東地域の調停役という役割を自ら勝ってでることはできない。しかし中東地域の国々が、トルコがこのような役割を担うことを望むのであれば、そのときは喜んで調停役を引き受けよう。我々は悩みを共有するためにここにいるのだ。

■セニョーラ首相:トルコは重要な勢力

 セニョーラ首相も、トルコが中東地域で重要な役割を担えるだろうと確信していると述べ、次のように続けた。
「トルコは中東地域において重要な勢力であり、これに適した役割を演じている。」
セニョーラ首相はシェバア農地のレバノン返還問題について、「トルコから期待することは、この件で圧力をかけることだ。」と話した。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:4283 )