エジプトの仲介でハマースとファタハの抗争終息、対話委員会の結成で合意(アル・アハラーム紙)
2007年01月06日付 Al-Ahram 紙

■ ガザの街路から武装集団が撤退
■ エジプトの仲介を受け、対話委員会が結成
■ ブッシュ大統領、中東和平カルテットの会合を呼びかけ
■ ライス国務長官の次の外遊ではパレスチナ和平が焦点に
■ アメリカ政府、パレスチナ大統領とパレスチナ治安部隊向けに支援金8千640万ドル

2007年01月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル、ワシントン:諸通信社】

 現在、ガザ市に滞在中のエジプト治安対策訪問団が行った仲介と集中的な努力を受け、パレスチナのアッバース大統領はイスマーイール・ハニーヤ首相と会談し、ハマースとファタハ、双方の武装メンバーをガザ市の街路から撤退させ、治安と秩序の維持のため、軍を展開させることで合意した。

 これは一昨日、ガザ地区で発生した両派の抗争に対する措置である。この抗争ではパレスチナ保安部隊の大佐を含む7人が死亡し、数十人が負傷した。

 ハマースとファタハの双方は挙国一致政府の樹立に向けた対話委員会の結成と、パレスチナ民族安全評議会の組織・実働の開始に合意した。

 警察・治安部隊が街路に展開した昨日朝のガザ市は平静を取り戻した。エジプト治安対策訪問団はアッバース大統領およびハニーヤ首相との会談の席で、ハマースとファタハとの抗争によってパレスチナの治安が悪化することへのムバーラク大統領の懸念と、パレスチナ人の同胞意識を呼び覚まして治安と安定を取り戻す必要性の認識とを、パレスチナの政治指導部に伝えた。

 ワシントンでは、アメリカのブッシュ大統領がドイツのメルケル首相とホワイトハウスで会談した後、パレスチナ情勢検討のため、中東和平カルテット(国連・EU・米・露)の会合を呼びかけた。

 さるヨーロッパ高官は、「中東和平カルテットは、パリで今月末に開かれる予定のレバノン支援国際会議の合間に閣僚級会合を開くことになろう」と発言した。
(後略)


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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:4294 )