トルコも政治と記憶に深い傷を残した死刑の舞台となった。
初めての合法的野党であった民主党を設立し、1950～60年にかけて首相を務めたアドナン・メンデレスは、1960年5月27日の軍事クーデターの後に、仲間たちとともに軍事法廷で裁かれた。メンデレス、ジェラル・バヤル、ハサン・ポルトカン、ファティン・リュシュトゥ・ ゾルルが憲法違反の罪で死刑判決を受けた。バヤルの刑は彼が高齢であったため終身刑に変更された。世界各国の指導者をはじめ、ジェマル・ギュルセル国務大臣、イスメト・イノニュ首相の恩赦の要請を軍部は拒否した。

メンデレスに死刑が執行された次の日、1961年9月18日、非常に多くの家庭で父親たちは子供たちが見ないようにと新聞の第一面を破り捨てた。

革命家運動のシンボルであったデニズ・ゲズミシュと仲間達の死刑執行書類は、（1971年）3月12日に首相を辞職したスレイマン・デミレルの意向で、民主党（DP）の後継である公正党(AP)の全党員によって承認された。
1972年5月6日の死刑執行前、デニズ・ゲズミシュの最後の言葉は、「完全独立国トルコに万歳！マルクス・レーニン主義万歳！トルコ人とクルド人の兄弟愛に万歳！労働者と農民万歳！」であった。

1980年12月13日、「殺さないで、食事を与え生かしておこうか」という心情が死刑工場になくなり死刑に処せられたとき、エルダル・エレンは18歳以下だった。彼も現在、9月12 日軍事クーデターの犠牲者たちのシンボルである。




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（ 翻訳者:丹羽貴弥 ）
（ 記事ID:4301 )