■ 仏シラク大統領がレバノン人の団結を鼓舞、イラクにおけるアメリカの「冒険」を批判
2007年01月06日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【AFP、ロイター、AP】
フランスのジャック・シラク大統領は昨日、イラクにおけるアメリカの行為を「冒険」と称して批判し、この戦争が「テロに対して豊かな土壌を新たに提供した」との見解を述べた。またレバノン人に対し、フアード・アル=セニョーラ首相の「合法的政府のもとに」団結するようにと鼓舞し、レバノン支援のために今月25日に開かれるパリⅢ会議が「我々の団結を行為として示す機会となるだろう」と述べた。
年頭にエリゼ宮で行われた外交関係者らとの祝賀会に際し、シラク大統領はアメリカの戦略に対して批判的に言及し、対イラク戦争を「合衆国[☆私も個人的には「合州国」派ですが、他の翻訳記事との統一のため「合衆国」としましょう]が2003年3月に始めた冒険」と表現した。
また対イラク戦争が「テロに対して豊かな土壌を提供した」と述べ、「イラク人に完全な主権を返すことがこれまでにもまして優先事項である」と強調した。
またシラク大統領は、中東の安定回復を支援するために国際会議を開くことを呼びかけ、中東においては「イスラエル・パレスチナ紛争が全ての不満に形を与えている」と述べた。また中東における「失敗が必然的な現状を打ち壊す」必要があると強調し、「ロード・マップは(…)解決への道程を描いたものだ」と述べた。
シラク大統領はレバノン人に対し、「外部の介入から距離を置き、自分たち自身の未来を打ち立てるために団結」するよう、特にシリアを支持する反対派勢力から退陣を要求されているフアード・アル=セニョーラ首相の「合法的政府のもとに」団結するよう鼓舞した。さらに、今月25日に開催予定のレバノン支援のためのパリⅢ会議が「我々の団結を行為として示す機会となるだろう」と述べた。
また、シリアに対し、レバノンおよび中東の安定において積極的役割を担うよう要請した。
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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:4304 )