シリア副外相「ゴラン高原返還は遠くない」(アル・ナハール紙)
2006年12月28日付 Al-Nahar 紙
■ ハリーリー元首相暗殺事件に関する国際的な性格を有する法廷は「アメリカによるもの」との見方示す
■ ミクダード副外相「ワシントンはイスラエルのシリアとの交渉続行を妨げている」
2006年12月28日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【UPI】
シリアのファイサル・アル=ミクダード副外相はシリアの衛星チャンネルでのインタビューで、占領地ゴラン高原のシリアへの返還は遠くないと発表し、レバノンのラフィーク・アル=ハリーリー元首相暗殺事件に関する国際的な性格を有する法廷を「アメリカの法廷」と描写した。
ミクダード副外相は「我々は皆バッシャール・アル=アサド大統領と同じく、ゴラン高原の返還は遠くなく、その解放は近づきつつあると思っている」と語った。さらに「シリアはそのためにあらゆる手段を行使することに躊躇しないであろう...我々は長く待つことはないだろう。そしてゴラン高原が戻る日が遠くないことを希望する」と付け加えた。
さらに「アメリカの中東地域での政策は完全に失敗した」と見なしており、アメリカ政府が「イスラエル政府のシリアとの交渉続行を妨げている」と訴えた。
そして「中東地域の全ての問題は互いにつながっている。すなわち、ゴラン高原の返還とシャバア農地の解放なしにパレスチナに平和をもたらすことはできない。つまりイスラエルが1967年の戦争以来の占領地から全面撤退することなしに中東地域において公正で包括的な平和を実現することはできないのである」と強調した。
また、シリアに入国してイラクへ向かうアラブ国民の密入国を阻止するためシリア政府が入国ビザを課すようにというアメリカの要請を拒否したことについて語り、「シリアは民族的な側面を放棄することはできない。シリアは自尊心のある国家である」と述べた。
さらにハリーリー元首相暗殺事件に関する国際的な性格を有する法廷を「アメリカの法廷」と描写した。
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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:4311 )