ディヤルバクルでトルコ軍のサービスバスに爆弾攻撃 -5人死亡、67人負傷
2008年01月04日付 Radikal 紙
ディヤルバクルで再びテロが起こった。街で最もにぎわう通りの一つに仕掛けられた爆発物を積んだ車両が、兵士を乗せた民営バスが通ると同時に爆発した。この事件で2人の学生を含む5人が死亡。30人の兵士を含む67人が負傷した。もし爆発が5分遅ければ、700人の学生がいる学習塾の前で大規模な殺戮が起こるところだった。
3日16時55分、ディヤルバクルのイェニシェヒル地区にあるセラハッティン・ヤズジュオール通りで大きな爆発が起こった。同通りは市庁舎と裁判所のすぐ裏にあり、街で最もにぎわう通りの一つ。民営であることを示すプレートをつけた兵士を乗せたバスが通過中、道の脇に駐車されていた爆発物を積んだ車両が遠隔操作で爆破された。爆音が街のほぼ全体に響き渡ると同時に通りは血に染まり、兵士を乗せた民営バスと爆発した車両の傍にあった4台の車両が炎に包まれた。民営バスの乗客や近くにいた人々はパニックを起こし避難した。車両に残っていたガソリンに火がつくと、炎は瞬く間に変圧機に引火。役所の終業少し前、塾の下校時刻に起こった爆発は大パニックを引き起こした。
現場に居合わせたルドゥワン・スエル、ジェンギズ・カヤ、フェルハット・ムトゥル、塾に通っていたエレン・シャーヒン、メレッキ・イペキは重症を負い、搬送された病院で亡くなった。爆発は付近の建物も破壊し、直径500メートルの範囲でガラスが割れた。事件現場に建つ塾に通っていた生徒の多くが教室で飛び散った窓のガラスで負傷。市庁舎、デデマンホテル、ディヤルバクル裁判所、ガレリア商業ビルの窓の一部も爆発で割れた。
事件現場は、ディヤルバクルにある第7軍団のヘリコプターが離着陸を行うヘリポートもあるレベント駐屯地とクルトオール寮から100~200メートルほどに位置する。現場に派遣された治安部隊は、再び爆発が起こる可能性があることから、現場に人を近づけなかった。
■標的は兵士を乗せた車両
ディヤルバクル県のヒュセイン・アヴニ・ムトゥル知事は、爆発による攻撃が民営のプレートをつけた兵士専用車両を狙ったものであったと話し、次のように説明した。「16時50分頃、イェニシェヒル地区のセラハッティン・ヤズジュオール通りで、大学入試準備向け学習塾の前を通過中だった兵士を乗せた民営の車両が標的となり、あらかじめ通りに駐車されていた車両に仕掛けられた遠隔操作爆発物が爆破された。結果、最新の情報によると5人が死亡、5人の重症を含む67人が負傷した。また、6台の車両が大きな被害を受けた」
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:12792 )