ギュル大統領、オルハン・パムクを招待へ
2008年01月05日付 Radikal 紙

作家オルハン・パムクを、チャンカヤの大統領官邸でもてなすための企画を開始させていることが分かった。オルハン・パムクは、3万人のクルド人と100万人のアルメニア人がトルコ人によって虐殺されたと述べ、アフメト・ネジュデト・セゼル第10代大統領をはじめとして多くの政府高官から「避けられて」きた作家である。

ギュル大統領がハリル・イナルジュク教授、そしてタラト・ハルマン教授とともに始めた大統領官邸談話会の2回目が、2月の第1週に行われることが明らかになった。大統領官邸事務総長のムスタファ・イセン氏は、大統領官邸に報道関係者用に新しく用意された大部屋のオープニング・パーティーで話をし、今回は小説家が招待されること、しかし招待客から返事がまだ来ていないので、名前については後で公表すると述べた。招待者のひとりがオルハン・パムクであることが明らかになった。イセン事務総長は、「オルハン・パムクがノーベル賞を受賞したとき、文化観光省の事務次官として最初に発表をしたのが私でした。ノーベル賞は、国にとってのバロメーターです。今回、面会がかなわなければ、また別の機会があるでしょう」と言うに留まった。パムクが招待に対してまだ返事をしていないことも分かった。

■ 大統領官邸で倹約などありえない
イセン事務総長は、ギュル大統領の令嬢、キュブラ・ギュルさんの結婚式で贈られた金の一部を、殉職した兵士の遺族に寄付するという約束が守られたことも明らかにした。またイセン氏は、大統領官邸が「威信ある場所」であることを強調し、よって一部の支出については節約は不可能と考えていると述べた。
 ギュル大統領が一昨日(3日)の夜に出席した公開討論会が、深夜に始まったことが議論の的となった。イセン氏は、早い時間にはどのテレビ局もシリーズもののドラマをこぞって放送しており、このためにTRT(トルコ・テレビ・ラジオ協会)が公開討論会の23時開始を提案してきたことを明らかにし、「我々は了承し、あとは関係者に任せました。そうでなければ他の時間でも可能でした」と語った。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:12797 )