PKKによる人質事件後に逮捕されたクルド系トルコ兵士に終身刑求刑
2008年01月06日付 Radikal 紙
ダールジャでPKK(トルコ労働者党)に連れ去さられ、起訴された兵士の家族が抗議している。
終身刑を求刑された兵士ユジェの母親は「クルド語を話したためにこのような災難が降りかかった」と語った。
PKKがダールジャを襲撃した後に連れ去られ、トルコへ戻った後に逮捕された8人の兵士に対する懲役刑の求刑に、兵士の家族が反発した。マルディン出身のラマザン・ユジェの母親ファトマ・アイドゥンさんは、検察局が終身刑を求刑したことを「差別」とみなした。
軍事検察官が作成した起訴状では、8人の兵士のうち7人について3年以上5年以下の懲役刑、兵士ユジェに関しては終身刑が求刑された。起訴状には、ユジェがクルド語を知っていることや、連れ去られていた間、その状況に満足している様子だったと言及されているという。
ラマザン・ユジェの母親ファトマ・アイドゥンさん(正式な婚姻手続きをしていないため、ユジェという苗字を使っていない)は、自分の息子だけに終身刑が求刑されたことを「差別」とみなし、こう話した。
「息子に求刑されたこの刑罰を受け入れることは不可能です。榴霰弾の破片で負傷したのも息子、一番重い刑を求刑されたのも息子です。息子はまだ負傷したままです。14ヶ月の兵役を済ませてあと2ヶ月を残すだけとなった人が、それを無駄にしたりするでしょうか?クルド語を話したからこそこのような災難が降りかかるのです。 このような刑罰が求刑されることは差別です」
3年以上5年以下の懲役刑を求刑された兵長メフメト・シェンクルの父で、ニーデに暮らすアリ・シェンクルさんは、自分の家族はナショナリストだと述べ、こう語った。
「面会したときに私に向かって、『父さん、僕らはこんな刑罰を受けるに値することは何もしていない。3時間も闘って、国民のために銃を捨てたのです。こんなふうになるのはおかしい』と言いながら泣いていました」
アンタキヤのギュゼルブルチ町に住む兵士オズハン・シャーバンオールの父親、バハッティン・シャーバンオールさんは、「息子はテロとは何の関係もありません。私達はトルコ国民やトルコ民族に忠実な家族です」と話した。
アダナのトゥファンベイリで暮らす伍長ハリス・チャーンの父親、イブラヒム・ チャーンさんは、「息子が国やトルコ国民を裏切るようなことをするなんて不可能です」と話した。
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( 翻訳者:田林玲 )
( 記事ID:12801 )