アレキサンドリアでマンションが倒壊、責任者の逮捕・追及へ
2007年12月27日付 Al-Ahram 紙
■マンション・ロランの瓦礫の下から新たに8体の遺体を発見
■瓦礫の中から助けを求める生存者の声…行方不明者15人を捜索中
■区長を保釈、土木課長を含む4人の身柄を拘束
2007年12月27日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【アレキサンドリア:ナースィル・グワイダ、ラーミー・ヤースィーン】
アレキサンドリアで不運にも倒壊したマンション・ロランで、瓦礫に埋もれた被害者の救出作業が救急隊および都市治安部隊によって懸命に続けられており、新たに8体の遺体が見つかった。その中には幼い兄弟二人に加え、マンションを所有するクウェート在住女性の甥で工学部の学生一人と、倒壊時に一緒に勉強していた同級生二人が含まれる。
瓦礫の下から生存者の声が聞こえたこともあり、救助にあたっている部隊は新たな生存者を見つけ出すべく、時間との闘いを続けている。しかし15人以上の遺体が未だ瓦礫の下に取り残されていると見られ、様々な情報や検証から犠牲者数の増加が指摘されている。
一方、検察はヤーセル・リファーイー弁護士立会いのもとで行った捜査結果を公表した。検察がアレキサンドリア東部地区のヤークート・ワフバ区長を聴取したところ、ワフバ区長は二年前に現職に就いたばかりで、この事故にも、建物の改修命令にも責任を負っていないと強調した。(中略)検察は2万エジプト・ポンドの保釈金で区長を釈放、土木課長および倒壊を引き起こした建物1階の改築を担当した技師・建築業者・現場監督を、過失死傷と建築法違反の疑いで拘束した。
(後略)
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:12831 )