ディヤルバクルでの爆弾テロ、外国メディアはこう伝えた
2008年01月05日付 Milliyet 紙
ディヤルバクルで起こった爆発テロは海外メディアで広く取り上げられた。複数の海外メディアが、テロは最近トルコ国軍によって行われた、北イラクへの越境作戦に対する報復としてPKKによって行われたものであるとする見解を示した。
・The Times(英):10月からこれまでの間に、トルコ国内で起こった最も死傷者の多いテロであり、爆発の結果、子供の死者もでた。このテロはトルコ国軍の越境作戦をきっかけにこれまで国の南東地区で加速していた緊張関係のひとつの結果とも言える。
・The Guardian(英):ここ何ヶ月かのなかでトルコ国内で起きた最も死傷者の多いこのテロは、トルコ軍の飛行機による北イラク攻撃への報復のように映る。
・Washington Post(米):テロが緊張関係を加速させることは避けがたい。トルコ政府関係者はディヤルバクルでのテロに関して、PKKの犯行だとしている。
・New York Times(米):その住民の大部分がクルド系住民であるディヤルバクルでの爆発は、最近トルコで起きた中で最大のテロとなった。
・Voice of America(米):トルコの南東を根城にするPKKによる攻撃は、トルコ国軍が同組織に対して攻勢をかけているディヤルバクルで起こった。1984年以来、トルコの南東地域の分離独立を目指し争っているPKKが引き起こした抗争の中で、3万人以上の死者が出ている。
・Le Monde(仏):少し前に彼らの基地に向けて行われた空爆を理由に、報復を行うことを明らかにしていたPKKのクルド系ゲリラは、このようなテロを仄めかしていた。
・Le Figaro(仏):アンカラのPKK基地に対する攻撃が続く一方で、ディヤルバクルでの殺人テロは、今週トルコ国内で発生した三番目のテロとなった。
・El Pais(西):爆発の起こったディヤルバクルはクルド系住民が集中していると共に、トルコ軍の強固な拠点でもある点で注目される。
EUがテロを非難
EU期間議長国であるスロベニアは、ディヤルバクルでのテロを非難した。EU期間議長局からの発表で、「兵士と市民に向けた恥ずべき爆発テロを厳しく非難する。」と述べられた。テロの中で、亡くなった方の遺族に哀悼の意を表し、負傷者への速やかな回復を祈念したこの発表のなかでは、「(EUが)トルコ国民への援助と協力を惜しまない」とも述べられた。
NATOからの非難
NATOの事務総長ヤープ・デ・ホープ・スヘッフェルは「テロリストの攻撃を非難する」と語った。フランスの外務省も、その声明の中で、テロを恥ずべき行為であると発表した。日本のアンカラ大使館から昨日発表された声明の中でも、テロが非難されている。
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( 翻訳者:沓澤 実紗子 )
( 記事ID:12847 )