ムバーラク大統領、スーダンでの平和維持活動に参加するエジプト軍部隊を閲兵
2008年01月03日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領:「エジプトは和平支援とスーダン国民間の和解実現を望む」
■ 大統領、ダルフールへ向かうエジプト軍に向けた演説で:「我々には秘めた計画などない。我々の関心事はスーダンとその国民の利益だけだ」
■ 「歴史の絆で我々と結ばれたリビアの指導者カッザーフィー大佐とともに私はあなたたちの送別に来た」
■ 「部隊がエジプト軍の誇りを胸にダルフールに赴くことを私は確信している」

2008年01月03日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

ムバーラク大統領は昨日、ダルフールでの平和維持活動に参加するエジプト軍部隊を閲兵した際の演説で、「南スーダンおよびダルフールでの平和維持活動にエジプトが参加することは、平和・治安・安定を回復し、統一スーダンの国民間に和解を実現させるためにエジプトが担っている重要性を反映するものだ」と語り、ダルフール地域とスーダンに平和をもたらすためのアフリカ諸国と国際社会の努力を支援するエジプトの意欲を強調、「数々の政治的、軍事的観点から熟考した結果、私はダルフールでの平和維持活動への参加を決定した」と語った。

大統領はまた、「3年前に合意に至った南スーダンとの包括和平協定は、アフリカで最も長期化していた内戦を終わらせた」と語り、「この協定が和平モデルを提供し、スーダンとその国民の利益を第一に対話と交渉によってダルフールでも同様の和平を実現するという希望のドアを開いた」と指摘した。

さらに大統領は、「エジプトはスーダンでの和平実現に向け、高潔で私欲の無い姿勢で取り組んでいく」「我々には秘めた計画などない。我々の関心はスーダンとその国民の利益だけである」と語り、派遣される部隊がエジプト軍の誇りを胸にダルフールの任地に赴くと確信していると表明、「祖国の地を離れ、ダルフールへ向かおうとしているあなたたちに言う。私は同胞たるリビアの指導者ムアンマル・アル=カッザーフィー大佐とともに、あなたたちの送別に来た。私たちとリビアは歴史と親族の絆で結びついており、大佐はダルフールとアフリカの平和実現のため重要かつ絶え間ない役割を担っているゆえである」と続けた。

ムバーラク大統領は、軍最高司令官兼国防・軍需生産相のフセイン・タンターウィー司令官を同伴し、オープンカーに乗ってエジプト軍部隊を閲兵、装備や車両を背に隊列を組んだ参加兵士や将校たちが大統領に敬礼した。この閲兵式にはリビア革命の指導者ムアンマル・アル=カッザーフィー大佐も出席し、参謀幕僚のムスタファー・アラムッディーン准将が大統領の前で、128人の将校を含む1525人からなる部隊が準備を完了したと宣言した。

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( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:12850 )