エルドアン首相、二つの優先事項、それはEU加盟交渉と新憲法
2008年01月11日付 Radikal 紙

 エルドアン首相は「政府はEU加盟問題に対し無気力」という批判にとてもがっかりしたと述べた。

 タイイプ・エルドアン首相は、政府がEU加盟交渉に無気力になっているという批判に怒りを露にした。同首相は「無気力になっているということはありません。トルコ国内にはEU加盟プロセスを奇妙な目で見る人もいますし、そういう見方もあります。しかしこの問題は、口笛で合図したらすぐに成し遂げられるというものではないのです」と話した。

 エルドアン首相は第60代内閣の行動計画書を公表する際、次のように述べた。

■ギュル大統領とは良好関係(ギュル大統領と政府の関係に関する質問に対して)

「ギュル大統領の前のセゼル大統領との間にも、いかなる困難や問題も起こりませんでした。我々の前の政権では起こりましたけれど。私は問題が起こらないように尽力しているのです。大統領官邸はEU関係の問題で我々を後押ししてくれています。EU加盟諸国はせわしく動いていますが、我々はその動きをマークしていますよ。我々の力は増大してきています」
 〔中略〕

■ EU加盟交渉に対する硬い決意:

 トルコのEU加盟交渉プロセスを、国民の政治的・経済的・社会的・法的基準を向上させる新たな構造の構築プロセスだと我々は考えています。我々の目標は、EUへの完全加盟です。無気力だという批判は受け入れられませんし、残念に思います。無気力だなんてことはありません。我々はすべきことをきちんとやっています。この問題はまず国内で解決しなければないことがあるのです。
トルコ国内には、EU加盟交渉プロセスを奇異な目で見る人たちがいますし、そういう見方もあります。しかし口笛で合図したらすぐに加盟できる、というものではないのです。我々はEU加盟交渉プロセス中の現状でさえもトルコとして利益を得られる状態にあります。トルコは現在、輸出の70%を対EU加盟諸国に対し行っています。ですから我々は固い意志をもって、この交渉を続けていきます。

■ 新憲法:

 我々は民主的法治国家という枠組みの中で、新憲法の制定、基本的人権と自由の強化、市民社会団体の強化、裁判や司法の強化を目標としています。新憲法原案の作成作業は終盤を迎えています。数週間以内に印刷をして、配布することを考えています。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:12860 )