■ イラン船5隻がアメリカ海軍の艦船３隻を挑発
■ ホルムズ海峡で米艦船を爆破すると脅迫
■ アメリカ政府はイランに対し、敵対的行為とそれが招く結果を警告
2008年01月08日付アル・アハラーム紙（エジプト）HP1面
【ワシントン：諸通信社】
アメリカとイランの対立が深まる中、米国防総省（ペンタゴン）の高官が、「昨晩、戦略拠点のホルムズ海峡において、イラン船籍の高速艇5隻がアメリカ海軍の艦船3隻に対して挑発行為を行い、同艦船を爆破すると脅迫した」と発表した。また同高官は匿名で、「イラン艇は無線を通してアメリカ軍の艦船に対し、『われわれは現在君たちに接近している。数分以内に君たちの艦船を爆破する』という内容の脅迫を行った」と述べた。
また同高官は、「公海上で起きたこの事件で発砲行為はなかった。3隻の米艦はホルムズ海峡を航行中で、ちょうど明日からジョージ・ブッシュ大統領が中東訪問を行うというタイミングで起きた。この中東訪問は、イスラエルとパレスチナの和平プロセス推進と、アメリカがいまだイランを脅威とみなしていることを同盟諸国に対し確認することを目的としている」と続けた。
ペンタゴンのブライアン・ホイットマン報道官は「この事件は軽率さと無思慮を示すもので、敵対的でもあり得る」と述べた。
アメリカ政府は、国家安全保障会議のジョーダン・ジョンドロー報道官の声明を通じ、「どのような挑発行為も将来の危機的な事件につながりうる」と、激しい語調でイランに警告を発した。また米国務省のショーン・マコーマック報道官は、「アメリカや同盟国への脅迫となる場合には、アメリカはイランのあらゆる行為に立ち向かう」と述べた。
ブッシュ大統領はイスラエルのエフード･オルメルト首相と占領下エルサレムで会談した後、パレスチナのマフムード・アッバース大統領との会談のためにヨルダン川西岸のラーマッラーに向かう予定である。
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（ 翻訳者:金田雄一郎 ）
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