■ オルメルト首相が入植活動の凍結を拒否。イスラエル軍が活動家5人を殺害
2007年12月28日アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
イスラエルのエフード・オルメルト首相は昨日、入植活動の完全な凍結を拒否した。これはアメリカが支援する和平交渉の進展の実現にむけたパレスチナのマフムード・アッバース大統領の要求であった。しかし双方の政府高官は、イスラエル人の間ではハルホマの名で知られるエルサレム付近のジャバル・アブー・グネイム地区に新しい住宅数百棟を建設する計画をイスラエルが発表してから障害にぶつかった交渉を、今後も継続する予定であると語った。
イスラエル政府のマーク・レゲブ報道官は、エルサレムのオルメルト首相の邸宅にて2両首脳の間で2時間にわたって行われた会合の後、「初日にすべての問題でパレスチナ人と合意することはないだろう。パレスチナ人には、彼らの立場がある。そして、我々には我々の立場がある。合意を遵守するとは、溝を超えるために行動することである」と語った。また、「オルメルト首相は国家建設にむけた交渉の結果に影響を与える可能性のあるいかなる措置もとらないことに同意したが、ハルホマの件に関してはイスラエルの立場を再度強調した」と付け加えた。
あるイスラエル政府高官は匿名で、「首相は既に実施された入札の凍結を約束してはいない。これについては現在実際に検討が行われている」と明らかにした。
オルメルト首相とアッバース大統領の会合の間、イスラエルの空爆によりガザ地区でパレスチナ人活動家5人が殺害された。
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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:12920 )