サウジアラビアに社会変革の兆し
2008年01月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ リヤドのイスラエル人女性ジャーナリスト:ローターナーがサウジの変革を導く

2008年01月19日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ロンドン:本紙】

サウジの巨大映画制作会社の1つ、カーディルはリヤドをハリウッドに変えたいと思っている。サウジ映画のプロデューサーでビジネスマンのアフマド・イブラーヒームは、イスラエル人女性記者オーリー・アズラーイによるインタビュー中、そのように述べた。インタビューはサウジの首都で行われ、同記者はブッシュ米大統領のサウジ王国訪問に随行していた。昨日のイッディオット紙に掲載されたインタビュー記事には、イスラエル・メディア史上初のサウジアラビア訪問について、同記者の印象も記されていた。その記事によれば、イブラーヒームは、この保守的なイスラム国で起きている文化革命の創始者の1人であり、1、2年の内にリヤドは文化的イベントの活気に満ちた娯楽都市となるだろう、というのが彼の言葉として引用されている。

同記者の記事は、アル=ワリード・ブン・タラール殿下が所有するローターナー(ROTANA)社のオフィスにも触れている。オフィスは、リヤドの中心にそびえ立つイムラーク(ジャイアント)・タワーの50階にあり、記事によれば、「そこでは刻々と変化が起きている。マネージャーは、黒のタイトパンツに白黒のモダンなジャケットを纏った女性であり、彼女は毎朝出勤するとワードローブにアバー(頭からつま先までを覆う女性用コート)を掛ける事により、保守的なムスリム女性の象徴を脱ぎ捨てる。プリンスのビジネスマネージャー、サヒー・アッルーミーも、彼女と同じ事をする」、「2人の女性は、自分達を社会革命の一部とみなしており、彼女たちのオフィスでは女性も男性も同じ部屋で働いているそうだ。いつか、リヤドのオフィスは全てそのようになるだろうと、アッルーミーは言う」

アズラーイによれば、彼女たちの言葉には根拠がある。サウジの人口2900万の内60%が30歳以下であり、王国は教育設備に莫大な経費をかけている。毎年、何千という学術関係者を輩出しており、その中にはアメリカで学んだ、あるいは欧米事情に通じた人々もいる。

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( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:12934 )