■ シャルム・シェイフでのムバーラク－ブッシュ会談に大きな国際的関心
■ ドイツ各紙：「ブッシュの政策、アラブ民衆の賛意を得られず」
2008年01月18日付アル・アハラーム紙（エジプト）HP1面
ホスニー・ムバーラク大統領とジョージ・ブッシュ大統領が一昨日シャルム・シェイフで行ったエジプト－アメリカ首脳会談は、国際社会から大きな関心を集めた。海外およびアラブメディアは、「パレスチナ問題こそこの地域における紛争の核心」とムバーラク大統領が強調したことで、地域の他の問題以上の重要性と中心性とをパレスチナ問題が取り戻したと論じた。
またアラブおよび海外メディアは、イランの核問題はアラブ－イスラエル紛争の下位にくるべき問題だと述べたムバーラク大統領の声明を大きく取り上げ、ドイツ各紙は「アラブ民衆の賛意を得られないブッシュの政策に対し、アラブ世界は厳しい批判を向けている」と報じた。
同様にパレスチナのメディアも、「パレスチナ問題の解決こそが、地域をゆるがす危機・紛争・緊張の数々を収拾するための正しい入り口」だとしたムバーラク大統領の発言を大きく取り上げ、「ムバーラク大統領は、包括的かつ恒久で公正な和平の実現にむけて、ワシントンと協力しながら和平プロセス支援を継続するというエジプト国家の決意を新たにした」と伝えた。ブッシュ大統領については、「イスラエルとパレスチナ間の合意達成について、楽観的な様子を見せた」と評した。
また北京では『人民日報』紙が、ムバーラク大統領の「エジプト・アメリカ関係は、過去数十年にわたり不断の重要性を有し、両国家、両国民間の相互利益を実現してきた」との発言を伝えた。
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（ 翻訳者:勝畑冬実 ）
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