ユネスコ使節団、来月イスタンブル訪問
2008年01月21日付 Milliyet 紙

2月10日よりイスタンブルを訪問予定であるユネスコの調査委員会は、イスタンブルの世界遺産リストにおける現状を明らかにする調査を実地で行うだろう。

ユネスコ調査委員会は、世界文化遺産リストから削除される危機に直面しているイスタンブルで調査を実施し、多くの重要なプロジェクトを視察する予定である。イスタンブルの遺跡エリアの管理状況や、スレイマニエ地区、スルタン・アフメト地区での現状を調査予定であるユネスコ委員会の日程には、マルマライ・プロジェクト、ドバイタワー・プロジェクト、第3ボスフォラス橋プロジェクトの視察も入っている。

約20日後にイスタンブルを訪問し、世界文化遺産リストに載っているこの都市で調査を行う予定のユネスコ世界遺産委員会は、出発を前に、調査を希望している地区やプロジェクトを担当責任者たちに文書で知らせた。2月10日イスタンブル到着予定の3名からなる委員会は、5日間に渡って滞在し、イスタンブルの世界遺産リストにおける現状を明らかにするエリアでの調査を実地で行うだろう。訪問の結果によっては、この歴史的都市は「世界危機遺産リスト」に掲載されるリスクに直面しうる。

この調査訪問においてユネスコ委員会は、イスタンブル文化遺産監視委員会に対し、初めて遺跡エリアの使用に関して作成された「エリア管理計画」を要求していることがわかっている。委員会メンバーのひとりは、監視委員会のメンバーである専門家たちが記者会見を開いて情報公開することを求めたこの計画を、広域都市当局が作成していることに触れ、ユネスコ委員会の2番目の調査はスレイマニエ地区であることを明らかにした。

ユネスコ委員会がイスタンブルに届けた調査リストには、スレイマニエ地区に続いてスルタン・アフメト地区の考古学的遺跡の上にフォーシーズンズによって行われているホテルの建て増し計画が挙げられていることがわかっている。

調査委員会はその後、マルマライ・プロジェクト、金角湾橋、ガラタ港、ハイダルパシャ、ドバイタワー、そして第3ボスフォラス橋の各プロジェクトに関して情報を集めるだろう。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:12944 )