「2008年アラブ文化の首都ダマスカス」の行事開催
2008年01月21日付 Al-Nahar 紙
■ 「2008年アラブ文化の首都ダマスカス」のイベント開会式典にて
■ アサド・シリア大統領:「抵抗、愛国、自由の首都でもある」
2008年01月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HPアラブ国際面
【ロイター、AP、AFP、MENA、UPI】
バッシャール・アル=アサド・シリア大統領は、国連教育科学文化機関(UNESCO)が「2008年アラブ文化の首都」としてダマスカスを選定したことを祝う式典にあたって、人間の住んだ世界最古の都市とされるダマスカスは同時に「抵抗の首都」でもあると宣言した。
1998年以来アラブ諸国の首都に順番に回ってくるこのイベントの開催にあたって式典が開かれ、シェイク・ハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー・カタール首長とシェイハ・モーザ・ビント・ナーセル・アル=ミスナド夫人、アブドゥッラー・ギュル・トルコ大統領、アムル・ムーサー・アラブ連盟事務局長、モンジ・ブスニーナ・アラブ連盟教育科学文化機関(ALECSO)事務局長、エミール・ラッフード・レバノン前大統領、シリアの政府高官多数が出席する中、アサド大統領は「『アラブ文化の首都ダマスカス』とは、ダマスカスがアラブの尊厳の首都たることである。(…)この首都は私たちに民族として、人間としての誇りを強く感じさせてくれる。祖国の尊厳を尽きることなく感じさせてくれる」と述べた。
そして、「したがってダマスカスは、我々アラブの文化に根ざした性質としての抵抗の文化の首都である。それは自由の文化であり、自由を守る文化である。抵抗の文化とは、創造の文化である。何故なら我々の自由は、我々の創造のための条件だからである」と付け加えた。
さらにアサド大統領は、「創造を自由と切り離すことは不可能だ。『アラブ文化の首都ダマスカス』とは、文化間の対話と共生の証しとなる、偉大にして深遠な教訓である。多様性の中の統一の象徴であり、生の豊かさの象徴であり、文明間の闘争という考えの不毛さと破綻の光り輝くばかりに明確な証拠となっている」との見解を示した。
また「『アラブ文化の首都ダマスカス』とは、単なる都市や首都、あるいはシャーム地方の中心に位置する地理的な場所ではない。ダマスカスには、精神的な財産とその源泉の都として、アラブ人の心の中に存在する偉大な、普遍的な意味があるのだ」と説明した。
式典の事務局長を務めるハナーン・カッサーブ・ハサン女史は、「2008年にはシリアはシンポジウムや会議、出版活動や舞台芸術、視覚芸術や手工芸品展を通じて世界に文化的なメッセージを発信しつづけるだろう。歴史と文明が始まって以来ずっとそうであるように」と述べた。また式典では、アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長も演説を行った。
(後略)
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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
( 記事ID:12973 )