トルコでは初めての試み 大学でアルメニア語学科設立へ
2008年01月26日付 Radikal 紙

ダシュナク(党関連)文書を調査する機会は、トルコでアルメニア語の専門家を生み出す!ネヴシェヒル大学はトルコで初めてのアルメニア語学科、ヘブライ語学科を開設するため、高等教育機構(YÖK)に申請した。

トルコの大学で初めての試みが実現しようとしている。ネヴシェヒル大学文理学部にアルメニア語科とヘブライ語科が新設される予定だ。ネヴシェヒル大学は比較的新しい大学の一つで、今回、文理学部にアルメニア語、ヘブライ語そしてギリシャ語学科を開設しようとYÖKに申請した。大学側は現在YÖKからの返事を待っている。

この大学の文理学部学部長であるメティン・ヒュラグ教授は、まずトルコにおいてアルメニア語、ギリシャ語、ヘブライ語の専門家の数が非常に少ないことを説明し、この学科の開設を望んでいると語った。(こうした現状)にも関わらず、対話のためにこれらの言語の専門家が必要だと強調した:

「アルメニア、イスラエルそしてギリシャとわが国は国交があります。我々が抱えるトラブルは共通の問題である可能性もあれば、見解の相違である可能性もあるのです。こうした問題において、両者がよい対話を築いていくために、この国々の言語をよく知る専門家が必要とされています。しかし、わが国でこれらの国々の言語の専門家の数は、ゼロといってもいいくらいに少ない。まずこの不足を払拭し、その後はこれらの国々と友好的な関係を構築し、そして共同のアカデミックな作業の基礎を築いていく。そのためにこの学科を開設したいのです。アルメニアの文書資料を読める専門家の数は、予想を下回りました。アルメニアと近年議論される、いわゆるジェノサイドの問題で「ダシュナク(党関連)」文書の公開が協議されています。しかしこの文書資料を扱える専門家は何人いるでしょうか?その数はかなり限定されます。イスラエルはこの(中東)地域で重要な国です。ギリシャへ目を移せば、それは隣国であり、また長年の間、良好な関係が築けなかった国の一つなのです。この学科によってこれらの国々とまずは学問的な、将来的には文化的な協同作業へと発展させ続けていくつもりです。」

大学側の計画は、言語の専門家の養成に留まらない。文理学部学長メティン・ヒュラグ教授は5月にエルジエス大学と協同で「トルコ・アルメニア関係シンポジウム」を開催する予定であると発表した。ヒュラグ学部長は、新設される大学の学生獲得について「今年は少なくとも10の学科で学生を募集します。(観光で)世界的に有名なカッパドキア地方で、いまやアカデミックな出版物や活動が語られるようになるでしょう」と語った。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:12978 )