ドキュメンタリー映画「移住と死」、公開される
2008年01月27日付 Yeni Safak 紙

トルコ人のバルカン半島、コーカサス、クリミアそして東トルキスタンからアナトリアへの移住を取り上げたドキュメンタリー「移住と死」の試写会がリュトゥフィ・クルダル・コンベンションセンターにて開かれた。

文化観光相エルトゥール・ギュナイ氏は、悲しみを伴う鑑賞会のために集まったことをまず述べ、「このドキュメンタリーは、ここ数世紀の我々の歴史の縮図ともいえるものです。今夜、私たちはこの歴史と向き合うことになります。誰も、その意思に反して生まれ土地から引き裂かれることのないように、という祈りを込めて」と話した。
ゼイティンブルヌ市製作によるドキュメンタリーの試写会には、ギュナイ氏の他、公正発展党(AKP)書記長イドリス・ナイム・シャーヒン、AKP党国会議員のヒュセイン・カンス、元国会議員ネヴザト・ヤルチュンタシュにスレイマン・ギュンドゥズ、そしてトルコ歴史協会会長ユスフ・ハラチオール教授、トゥルクアズ運動のリーダーであるアリ・ミュヒト・ギュルトゥナを初めとして多くの招待客の姿があった。

皆に知って欲しかった。

ムラト・アイドゥンは、ドキュメンタリーの撮影においては、ゼイティンブルヌの人々が大いに活躍してくれたと話し、「ゼイティンブルヌの街は東トルキスタンのような雰囲気になっている。ここにいる移民たちはつらい思い出を持っている。こういった人々をアナトリアから来た人たちに知ってほしかった」と述べた。試写会ではドキュメンタリー映画の90分の概説部分が上映された。監督はアフメト・オクル、脚本はジェミル・ヤヴズ、アリ・オトゥヤムは音楽を担当した。
何世紀もの間生きてきた土地から引き裂かれた人々の、悲しみに満ちた移住の記録、証言などを写し取っているドキュメンタリーは、三年の月日と130人の製作チームの手により撮影された。章ごとに異なる土地における移住の問題をとりあげている。撮影は13カ国において行われた。移住を経験した350人に対してインタビューが行われた。様々な国から集められた9000枚の写真や記録が、撮影で使用するために選ばれた。再現場面も盛り込まれた撮影には780人のエキストラが参加した。ドキュメンタリーの、同時に概説部分ともいえる初めの部分では、中央アジアから始まってオスマン時代までに西方へ向かった移民と、その後の帰郷移民についても説明されている。

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( 翻訳者:田林玲 )
( 記事ID:12992 )