ガザ地区封鎖への非難決議案をアメリカが阻止、エジプトはガザへの送電を増強
2008年01月23日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領がヨルダン国王およびイエメン大統領と連絡協議
■ ガザ地区封鎖問題の収拾に向けたエジプトの集中的努力の一環として、安保理が緊急会合
■ エジプトはイスラエルの非人道的措置を拒絶、米政府はアラブ諸国が提出した決議案を阻止し、再びイスラエルの自衛権を主張
■ 燃料運搬トラックのガザ地区到着が始まる エジプトはパレスチナに向けて送電

2008年01月23日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 エジプトはガザ地区におけるパレスチナ人同胞の人道的危機を収拾すべく集中的な努力を行っている。昨日、ムバーラク大統領はヨルダンのアブドゥッラー二世国王およびイエメンのアリー・アブドゥッラー・サーリフ大統領と電話連絡を行い、現地の最新状況やイスラエルの封鎖による状況悪化を食い止めるためのエジプトとアラブ諸国間の連携について話し合った。

【ニューヨーク:ターリク・ファトヒー】
 国連のアラブ諸国グループは、ガザ地区におけるイスラエルの軍事行動激化に関する決議案を安全保障理事会の緊急会合で提出したが、アメリカによって阻止された。

 ザルマイ・ハリルザード米国連大使は、決議案はバランスを欠くと公言し、「現在イスラエルがガザ地区で行っていることは自己防衛にあたる」との主張を繰り返しつつも、「アメリカとしては民間人が紛争に巻き込まれないようにする必要があると考える」と述べた。

 昨日の安保理緊急会合でパレスチナのリヤード・マンスール国連大使は、ガザで人道的悲劇を生じさせ、恐怖や憤懣を煽り、恐るべき暴力の連鎖に油を注ぐことで、「イスラエルは相手を落とし穴へと追い詰めるような政策を行っている」と述べた。イスラエルのギラード・コーヘン大使はこの非難を拒絶し、自国民の生存と安全の権利を保障し、「卑劣な暴力やテロ行為」から自国民を守ることは全ての国家にとって義務である、と述べた。

 エジプトのマーギド・アブドゥルファッターフ国連大使は、緊急会合で声明を読み上げ、ガザ地区およびパレスチナ全土におけるイスラエルの違法かつ非人道的な措置全てに反対するとのエジプトの法的・政治的立場を改めて訴えた。一方でアメリカのコンドリーザ・ライス国務長官は、ガザ地区の状況について非難されるべきはハマースである、と公言した。

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル】
 家庭用の燃料・ガスを積んだ何台ものトラックが、ガザ市東部のナーハール・アワズ通行所を通ってガザ地区へ到着した。これは一昨日イスラエルが封鎖を緩和して、ガザへの燃料や薬品の供給を再開すると決定して以来、最初の搬入となる。既に6万リットルの軽油が到着しているが、ガソリンの搬入はイスラエルが許可していない。これをパレスチナ人は、国際法を弄ぶ行為だと見ている。

 一方、エジプトの電気・エネルギー省は、電力網の行き届いていないガザ地区町村への送電能力を増強するため、ラファハのエジプト側からパレスチナ側へ引かれている送電線に電圧コンデンサを取り付けた。パレスチナ人同胞の欠乏を満たし、電力面での封鎖の重圧を軽減するためである。

 他方、エジプト外務省は、通行所を力づくでこじ開けるというラファハ通行所で起きた出来事は大いに遺憾であると表明し、パレスチナ人同胞に対して好ましくない振舞いや考えを起さないよう呼びかけ、こうした状況を再び繰り返さないよう求めた。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:13020 )