共和人民党バイカル党首、「スカーフ解禁反対、スカーフ女性を保護したい」と発言
2008年01月31日付 Zaman 紙
共和人民党CHPは、政治ブロックとしてスカーフ解禁に反対する唯一の政党である。デニズ・バイカル党首は、昨日の党の中央運営委員会の会合で、この問題についてかなりの時間を割いた。
バイカル党首は、改定案になぜ反対するのかを説明する中で興味深い意見を述べた。入手した情報によれば、スカーフ着用の学生たちを「反世俗主義運動やトルコを宗教国家にしようとする人々の犠牲」と位置づけ、「我々はスカーフを着用する女子学生たちを保護する。彼女たちには何の問題もなく、問題なのはトルコをこのような状態にしている人々だ。我々の戦いは、家庭での強制から教育政策に至るまで、彼女たちをこのような状態に仕向けている人々に対してである」と話した。
またバイカル党首は国民投票についても触れたが、国民の大多数が望む状況であってもなお、スカーフ着用は解禁され得ないと主張した。バイカル党首はこの問題について下記のような見解を示している。
「民主主義をうたいながら共和国を破壊しようとしている。『大多数の賛成』を大義名分に、共和国が勝ち取ってきたものをひとつひとつ取り崩しているのだ。共和国の基本的原則である世俗主義は、一回の国民投票で決められたわけではない…。独立戦争によって共和国を成立させた人々は、トルコの進むべき道を世俗的国家として定めた。今、これを国民投票へ持ち込むことは、世俗主義国家をなくしてしまうということだ。」
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:13026 )