大学、スカーフ解禁の動きに反発
2008年02月01日付 Radikal 紙

諸大学「今回の動きは世俗主義という原理、共和国建国の概念に反している。高等教育機構のオズジャン理事長が、本日開催される予定の会議の中止のため圧力をかけたのだ」

 大学間連合(ÜAK)は協議事項の一つであるスカーフ問題について議論を交わすべく、本日(2月1日)臨時会議を開催する予定であるが、この臨時会議を中止させるため、高等教育機構のユスフ・ズィヤ・オズジャン理事長が圧力をかけていたことが明らかとなった。同理事長が、大学間連合会長のムスタファ・アカイドゥン教授に対し火曜日(1月29日)電話で、スカーフ問題に関し同連合の通達が出されると予想されている会議の中止を「求めた」とのことだ。これに対しアカイドゥン教授が否定的な返答を行うと、オズジャン理事長、そして高等教育機構の官僚らは多くの学長に対し電話で、「現在のような緊張した状況での会議への参加は正しいことではない」と話した。同理事長は圧力との報道を否定する一方、「スカーフ問題は我々の管轄ではない」と述べた。

 スカーフ解禁の動きへ反発を示すため本日会議へ参加する予定となっている諸学長が、高等教育機構から圧力を受けたことが明らかとなった。

 大学間連合が本日(2月1日)会議を開催すると火曜日(1月29日)に知らされたオズジャン理事長は、大学間連合会長のアカイドゥン教授に電話で接触を図った。アカイドゥン教授は、この緊張した状況で今回のような会議を開催するのは適当ではないと同理事長が語ったと述べる。「彼は『あなたにお願いを致します。この会議を開催しないで下さい』と言いました。それに対し私は『これは私の社会的責任です。さらに諸学長からもこの件への要求があるのです。私が会議を中止することはできません。会議は公示された日程に開催します』と話したのです」

 このインタビューの後、オズジャン理事長がおととい(1月30日)の夜、高等教育機構の官僚らと共に多くの学長に対し電話で、「会議への不参加を求めた」ことが明らかとなった。

■「ただ、死のみが妨げる」
 オズジャン理事長と高等教育機構からの依頼にはほぼ全ての学長が否定的な返答を行ったとし、「大学はこの問題の外側に位置することはできない。我々は会議に参加する」という返答、さらには「私は死なない限り会議には参加する」と最後通告を行った学長もいたことがわかった。学長らの断固とした態度にも関わらず同理事長は、頑なに依頼を続けたという。

 ある学長らは「会議に参加するのなら、あなたに対し警察の捜査が行われることとなる」と言われたとした上で、自身らもこの脅迫に対し「会議は合法的であり、議題も通常と同様のものだ。捜査を行うことはできない」と答えたと語った。

■オズジャン理事長「彼らの見解に委ねた」
 高等教育機構のオズジャン理事長はラディカル紙の質問に対し、会議への参加者数名に電話で接触を行ったとし、「私が彼らの不参加を口にするような会話はなかった」と述べた。
 同理事長へのインタビューの内容は以下の通りである。
「ある参加者らに対し電話でコンタクトをとりました。ですが私が彼らの不参加を口にするような会話はありませんでした。いくつかの点について彼らの見解に委ねたのです」
「我々の元には、あなたが彼らに不参加を勧めたという旨の情報がありますが」
「いいえ、彼らが誤って伝えてしまったのでしょう。我々はただ彼らの見解に委ねたのみです」
「彼らの見解に委ねたのは、スカーフ問題に関してですか」
「いえ、その件は我々とは関係ありません」
「ではどの件に関してでしょうか」
「それも彼らに尋ねてください。彼らがあなた方に話すことを祈っております。私がお話しできるのはここまでです」


 

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:13029 )