アマスヤで、断食をしない生徒に食事が出されなかった事件について、トルコ大国民議会人権委員会は「断食をしない生徒らが断食をしている生徒らを尊重した」ものであるとの見解を示したが、これに対しヒュセイン・チェリキ国民教育相が校長らを有罪とした。同大臣は、断食をしない生徒に食事を出さなかったとして3人の学校幹部を懲戒処分とし、同事件をマスコミに知らせた教師にも戒告処分を与え異動させた。また、アマスヤ中央女子職業訓練校で4名の女子生徒が宗教的圧力の結果退学したとする主張についての、アンタリヤ県選出共和人民党ヒュセイン・チョルリュ議員の書面による訴えにも回答した。
■宗教的圧力はなかった
チェリキ大臣は、知事室が行った尋問の結果生徒らが宗教的圧力が原因で退学した事実はないと述べ、学校長および2名の副校長らについて、ラマザンで断食をしない生徒らをチェックし意図的に食事をさせないようにしたうえ、監督者としての役割を果たさなかったとして“懲戒”処分とする決定を下したと話した。
トルコ大国民議会人権員会のザフェル・ウスキュル委員長は今回の事件について、「学校で宗教的圧力がかけられていることを示す証拠は見つからなかった。今回の件は、断食をしなかった生徒らが、断食をしている生徒らを尊重した」との説明を行った。
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:13031 )