PKKによる人質事件で解放後に逮捕されたトルコ軍兵士、全員釈放
2008年02月03日付 Radikal 紙

PKK(トルコ労働者党)がダールジャを襲撃した後に連れ去られ、その後解放された8人の兵士は、昨日、釈放判決のもと自由の身となった。兵士の家族は「トルコ軍万歳」というスローガンを掲げた。

PKKがダールジャの歩兵大隊を襲撃した後に連れ去られ、北イラクの軍事基地で拘束、その後解放されるに至った8人の兵士は、拘留されていたヴァン軍警察治安部隊司令部において昨日行われた軍事裁判審理の結果、釈放処分となり解放された。判決後、兵士の家族は「トルコ軍万歳」というスローガンを掲げた。
ハッキャーリ県、ユクセコヴァ郡のイラク国境に駐留していたダールジャ歩兵大隊に対してPKKが10月21日に行った襲撃によって12人の兵士が殉職、13人が負傷した。この時連れ去られ、北イラクの軍事基地で拘束された後、DTP(民主市民党)議員の仲介でもって解放された8人の兵士に対する軍事裁判の続きが昨日行われた。ヴァン軍警察治安部隊司令部の軍事裁判所で一昨日始まった裁判で、証人と被告の証言の報道は禁止された。一昨日行われた審理においては、マザン・ユジェ歩兵隊員、ハリス・チャーン歩兵隊伍長、フアト・バシュオダ、イルハミ・デミル、イルファン・ベヤズ、オズハン・シャーバンオール、ファーティフ・アタクル歩兵隊員、メフメト・シェンギュル歩兵隊伍長が証人として審問された。
■厳重な警戒態勢
昨日行われた第二回審理の間、ヴァン軍警察治安部隊司令部軍事裁判所の前には厳重な警戒態勢が敷かれた。朝8時から裁判所のあるオルドゥ通りは通行止めとされた。8人の兵士は3台の装甲車に乗せられ中央司令部にある裁判所まで連れて行かれ、厳重な警戒態勢の下、中に入っていった。この間、ハリス・チャーン歩兵隊伍長の妻子とラマザン・ユジェ兵の母などを含む兵士の家族がやって来た。審理は10時に開始された。一部非公開の決議があったため、拘留されている兵士の家族は審理が終了するまで軍人用のクラブ施設で待っていた。被告の審問の後、軍事検察官は、ラマザン・ユジェ歩兵を除いた全兵士の釈放を求めた。
■驚きの決議
被告弁護団の弁護供述後、終身刑を求刑されていたラマザン・ユジェを含む拘留されていた8人の兵士の釈放の決定が下された。
兵士たちの近親の者達は釈放決定で喜びに包まれた。抱き合いながら喜びを分かち合った家族団は、息子たちに再会できる瞬間を心待ちにし始めた。被告ラマザン・ユジェの母親であるファトマ・ユジェは、息子の弁護士のディンチェル・アルスランと抱き合いながら喜びを分かちあった。母親のユジェはトルコ語を話さないため、クルド語で次のように述べた。「とても幸せです。私は息子のほかに誰もいない。ラマザンは我が家の希望だった。トルコ軍万歳。」
オズハン・シャーバンオールの父親であるバハッティン・シャーバンオールも涙をこらえ切れなかった。シャーバンオールは釈放令を聞くやいなや「私はトルコ人であるといえることは、なんと幸福なのだろう」、「我々トルコ国民、祖国に栄光あれ」と叫んだ。軍事裁判所の出口でも、被告であった兵士の近親者達が「なんと幸福なことか、トルコ人であるといえることは。トルコ軍万歳」と叫んでいた。

1月6日の記事を参照のこと

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( 翻訳者:田林玲 )
( 記事ID:13046 )